Meta-Analysis: Females at Higher Risk of Death From Staph Infection

Anderer S. Meta-Analysis: Females at Higher Risk of Death From Staph Infection. JAMA. Published online March 15, 2024. doi:10.1001/jama.2024.2076

JAMA Network Openの新たな報告によると、黄色ブドウ球菌菌血症（SAB：Staphylococcus aureus bacteremia）は血流感染症による死亡の主な原因であるが、女性の性別が死亡確率の上昇に関係している可能性が示唆された。男性患者と比較して、女性患者は感染症による死亡確率が18％高かった。このリスクを算出するために、研究者らは13万人以上の患者を含む89の観察研究の系統的レビューとメタ解析を行った。

いくつかの先行研究では、女性であることがSABの死亡リスクを最大30％増加させるとされていたが、他の研究では、基礎疾患の重症度を考慮した場合、男性では差がないか、あるいはより高いリスクがあるとされていた。既存の知見をプールすることにより、研究者らは、年齢上昇、感染性心内膜炎、血液透析依存、持続性菌血症などの既知のSAB危険因子のリストに女性の性別を加えることを支持する、より強固なエビデンスを得た。

この研究の著者らは、男性に比べて女性でSAB死亡率が増加していることの背景にある特定の社会的・生物学的メカニズムは、現在のところ不明であると指摘している。