Sato K, Fukai T, Fujisawa KK, et al.Association Between the COVID-19 Pandemic and Early Childhood Development. JAMA Pediatr. 2023 Jul 10:e232096. doi: 10.1001/jamapediatrics.2023.2096.

パンデミックが幼児の発達とどう関連していたか、2017年から2019年にかけて1歳児と3歳児のベースライン調査し、その後、2年間の追跡を、日本の自治体のすべての認定保育所で実施した。追跡期間中にパンデミックに曝露されたコホートと曝露されなかったコホートで、3歳または5歳時の子どもの発達を比較。追跡期間中、パンデミックに暴露されたコホートは、そうでないコホートと比較して、5歳時の発育が4.39ヵ月遅れていた（95％信頼区間 -7.66～-1.27）。負の関連は、3歳時の発育では観察されなかった。発達のばらつきは年齢に関係なく、パンデミック前よりもパンデミック中の方が大きかった。さらに、保育所での保育の質は、パンデミック中の3歳時の発達と正の相関があった。一方、親のうつ病は、パンデミックと5歳時の発達遅延との関連を増幅するようであった。