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基礎知識がないとわからないものを「自分の知識の範囲内で」理解しようとしても無駄どころか害のほうが大きいという話

ネットリテラシーの最も重要なことは「ファクトチェックができる」とか「嘘を嘘と見抜く」じゃないです。

「自分の持ってる知識の範囲内ではこの問題は理解できないかもしれない」という謙虚さを持つことです。簡単に言うと身の程を知ることです。

ぶっちゃけこの謙虚ささえあれば、騙されてもダメージは少ない。この謙虚さがない人が一番深刻なダメージを受けます。

こういうのって、北斗の拳で身の程を知らないモヒカンがケンシロウに絡みに行ってる・・・というくらい間抜けな状態なのですね。普通の人なら絶対に飛び込まないような危ない場所に何の警戒もなく飛び込んでしまう。
こうなりたくなければ、基礎知識がない分野の話を無理にわかろうとしない、とうことは強く意識したほうが良いです。



「この問題は自分にはわからないかもしれないと考える」
「わからない問題は無理にわかろうとしない」
「わからないということの居心地の悪さに耐えられる」
これがネットリテラシーで最も必要とされる心構えです。


この基本姿勢が出来ていない間は「自分には何が正しくて何がわからないかは判断できない」という前提でいないと、運が悪いとやばい人にとっつかまって即死です。


ぶっちゃけ、ちゃんと学生時代に勉強していた人は「理解する」という状態になるためにはそれなりのコストが掛かることを知っています。わからなくても「自分がちゃんと勉強してなかった分野はわからなくて当然」と思えます。逆に分かる人にリスペクトを持ちます。

ところがそのコストをまともにかけたことがない人は「自分がその気になればすぐに理解できる」と思ってしまう。だからなにひとつわからないのにわかったつもりになるわけです。


とても印象が悪い言い方をすると「身の程をわきまえる」ことがネットリテラシーの基礎です。どこまでが自分のわかってる範囲で、どこからが自分のわかってないところかを区別できるようにしたい。

「わかってない部分について臆病になる」ことが出来ない人ははてブの外に出ていくことが難しいと思います。


私はインターネット上では常に自分が間違ってる可能性があるという前提で考えます。自分が間違いなく正しいと思うことがあるなら、それはインターネット上ではなくリアルで実践して利益を出せばいいのです。そもそもリアルにおいて何かしら劣ってるのを棚に上げてインターネットでイキったところで意味がないでしょう?



何の話かというとこれの話ね。


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