ここ数年ずっと読もう読もうと思って積読状態だった「EDEN」をようやく読み終わった

※作品についての感想ではないです


世界中に蔓延した「クロージャー・ウイルス」によって世界情勢が大きく変わるという話。コロナ後の我々が読むと多分違った感想を持てると思う。SFだとありがちなテーマなのかもしれないし、SF好きからしたら陳腐な話って思うのかも知れないけれど私にはそれはわからない。 私にとっては新鮮な作品だったし、これを2000年~2007年ころに連載してたというのが本当にすごい。

遠藤浩輝が強く影響を受けていると思われる作品を読んだことのない人にとって、このEDENは素晴らしく新鮮であろう。また、AKIRAやアップルシードが好きな人にとっても無視できない存在だ。


3巻までは無料で読める。真面目な話1話だけは今読んでも超傑作だと思うので、1話だけ読んでほしい。


なんかこう・・・読み終わって感じたことが、面白かったとか面白くなかったとかそういう話以前に仕事じゃないのに肩の荷が下りた、みたいな気分だった。

本当に以前からずっと読もう読もうと思ってたけどなかなか手が出せずにずっとヤキモキしてたので本当にスッキリした。





やっぱり全く内容を覚えて無くてワロタ

この作品は、昔一度マンガ喫茶で徹夜で読んだことがある

読んだ時は「よくわからなかった」「けどなんかすごいものを読んだ気がする」という記憶だけがあった。 そのままアップデートしないまま放置してたら、自分の中で過剰に美化されていた。

でも実際のところは全然何も分かってなくて、でも頑張って読んだからなんか俺はすごいものを読んだんだ!って思いたがっていただけだった気がする。

覚えてないならさっさと読み返せばいいのに、なぜかできなかった。毎日のようにマンガを読んでるんだから、その気になれば1週間もあればいつでも読めたのにである。 

多分脳内で過剰に美化されているせいで、自分の中のその感覚を壊したくないし、何も理解できなかったことを認めたくないみたいな感情があったのだと思う。


ずっとモヤモヤしてたのだけれど、ようやく読めた。

読んでみたらやっぱりというかなんというか

自分の脳内でなんとなく美化されてたのと全然違う話だった。



実際あらためて読み返して思ったが、

「びっくりするくらい何も覚えてなかった」ということだ。

「本当に読んだのか?」って思ってしまうくらい。

第一話の印象と、3巻くらいのところで描写された悲劇のシーンとラストシーン以外は、まるっきりさっぱり覚えてなかった。

ラストシーンも、ある程度は覚えていたが解釈が間違っていた。本当に覚えてたのは3巻のシーンだけだった。しかもこの3巻のシーンだが、もっと1巻や2巻くらいで描かれていたと勘違いしてた。



あらすじとか世界観を覚えてないとかそういうレベルじゃない。キャラクターすら覚えてなかった。全編を通じてほぼ主人公として描かれているエリヤくんという人間の存在すら覚えてなかった。

実質、「何も読んでない」のとおなじだった。昨日までの本作品に対する自分の情報量や理解度は、Wikipediaであらすじだけ読んだ人よりも低かった。Twitterで3巻のシーンだけ見た人とおなじレベルだ。


数時間かけて読んだのに、自分の中に何も残っていない・・・

私は一体、なんのためにその作品を読んだんだ・・・。

何も覚えてないのに、「なにか素晴らしいものを読んだ気になった」という変な感情だけが残っていたわけだ。


そういった自分の中にあった何かをぶっ壊しながら
読み進めていくのは結構たいへんだった・・・。


でも今回はバシバシメモを取りながら
情報を整理しながら読んだし、
しばらくは何度か読み返しもするから
今度は前みたいなことにはならないと思う。多分。

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