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燕雀の志04

 麻雀プロは、自分勝手でわがままなのである。
 最高位戦クラシック、というタイトル戦がある。最高位戦主催の競技色の強い大会だ。一発と裏ドラはなく、親の連荘はアガリのみ。競技麻雀の原点ともいえるこのルールが私は好きで、他団体ながら1組のシードをいただいていることもあり、毎年喜んで参加させてもらっている。
 私は、他団体のタイトル戦というものにあまり出ない。妻が土日祝日も仕事があるため、子を持つ身で週末に麻雀の対局ばかり詰め込むのは、金銭的にも時間的にも楽な話ではない。自団体の大会だけで精一杯だ。
 今は娘も小学4年生になり、一人でも留守を任せられるくらいにはなった。昔は対局と子どもの面倒をみることを両立させるために、結構な苦労をしていたものだ。

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