育児しながらフリーランスをはじめて半年、「子連れ出勤」はキツイのでやめました

#育児 #子育て #働き方

昨年の3月末に子供が産まれ、4月末に会社員を辞めて、5月からフリーランスになって半年以上が経った。子供は5秒ぐらい1人で立てるようになった。

相変わらず奥さんは忙しそうにしていて、このあいだもカンボジアに出張に行っていた。3日間ほどワンオペ体制だったので、ちょっと疲れた。

独立後の仕事について

おかげさまで独立から半年、安定して売上を出すことが出来ている。僕が育児をしながら仕事をするという体制を保てているのも、クライアントの皆様の温かいご支援があるからです。本当に感謝。

子連れ出勤について

昨年の10月ぐらいからHANABISHIという会社でデザインの仕事をするようになった。社内のメンバーとコミュニケーションを取りながら進めていきたいと思い、週に2〜3日は子供を連れて出社することにしてみた。僕と同い年でお子さんがいる社長の理解もあって、すんなりと受け入れてもらえることに。メンバーも最初はびっくりしていたが、昼休みになると集まってきて、子供をかわいがってくれた。

10月頃はオフィス内の休憩スペースにキッズサークルを設置させてもらって仕事をした。この頃はわりとおとなしくしてくれていたので、仕事も順調にできていた。

しかし11月中頃から、だんだんとキッズサークルが狭いと感じるようになったのか、ぐずぐず泣くようになってしまった。家で仕事をしているときはそんなふうにならないのに。たくさん人がいるのも何か影響があったのかもしれない。

そして体重もどんどん増えてきた。11月末には8キロを軽く超えた。バッグの中に着替え・離乳食・その他もろもろと、背中にMacbookを入れたリュックを背負い、抱っこ紐で子供を抱えて出社。夕方家に着くとぐったりしてしまって、1時間ぐらい放心状態になっているところに奥さんが帰ってくる…みたいな状況が何度かあった。

そして12月、僕は風邪を3回ひいた。体力の限界を感じた。

出勤ルート(中野〜六本木)について

僕は中野に住んでいる。そしてオフィスは六本木にある。

中野駅にはエレベーターがない。先日「お父さんクエスト」の小山健さんのツイートを見ていたら「エレベーター設置よろしく中野ステーション」というセリフが書かれていて、それな!と思った。

中野から東中野で乗り換えて地下鉄大江戸線へ。この東中野での乗り換えが厄介で、大江戸線は地下深くへと潜っているためエレベーターを2回乗る必要がある。エレベーターから改札までの距離がそれなりにあるので、結構キツイ。

そして大江戸線の乗客たちはめちゃくちゃ冷たい。優先席のそばにいっても誰も譲ってくれない。たった1度だけ譲ってくれたお姉さん、あなたのことを僕は一生忘れません。

六本木駅にはエレベーターが少なく、出たいところにはエレベーターがなかったのでエスカレーターで昇降した。これもなかなかキツかった。

中野駅〜六本木駅、子連れ出勤には全く向いていない無理ゲールートだったのだ。

リモートへの移行

オフィスに連れて行くとぐずって仕事が進まなくなってしまうようになり、さらに体力的にきつくなってきたこともあって、今年の1月からはリモート体制へ移行した。まだ不慣れなところもあり、メンバーとのコミュニケーションが減ったと感じるところもあるが、とりあえず落ち着いて仕事できる時間は圧倒的に増えた。

これから立って歩くようになるだろうし、もっといろいろなものに興味を持ったり、しゃべったりするようになるのだろう。だからこの先どうなるかはわからない。保育園も検討したが、色々考えて来年は入れないことにした。

仕事場に赤ちゃんを連れていくべきか

さて、子連れ出勤が話題になっている。政府が子連れ出勤を推進するという報道があったからだ。ツイッターなどでは多くの人が批判的な声をあげている。

もともと会社は働く大人たちに最適化された環境だ。そこに子供を連れて行くというのは本当に難しい。しかしごくまれにこういった特殊な働き方を実現できる仕事や職場がある。そういう居場所は大切にされるべきだし、もっと世の中に知られてもいいと思う。だから今回の一連の報道内容がネガティブな形で伝わってしまったのはとても残念だと思った。

今回の動きに関わった人たちは「世の中には色々な働き方や子育てがある。みんなで世の中をもっとよくしていこう」という発信をしたかっただけなんじゃないだろうか?反発的な声ばかりが拡散してしまい、取材に協力した人たちも悔しかっただろう。

僕自身もそうだったように、子連れ出勤のハードルは高い。満員の通勤列車に赤ちゃんを乗せ、職場では周りの方々に協力をしてもらって、場合によっては仕事のお客様にも理解を求めなければ成立しない。なにより子供が健康でなければならない。

全ての企業が子連れ出勤に対応できるわけがないので、保育園も子連れ出勤も休職も専業主婦(主夫)も、あらゆる選択肢が尊重されるべきだと思う。何が優先という話ではなくて、いろいろな価値観が認められて、自由に選べる環境づくりこそがこれからの社会のあり方のはずだ。

保育園を増やすべきか、育休を促進するべきかという議論

なんとなく世間では、保育園を増やすべきという声が大きい気がする。これは「日本死ね」が国会でも取り上げられたからだろうか?これには結構違和感を感じていて、決して保育園に行きたくていっているわけじゃない人も多いんじゃないかと思う。収入やキャリアのために仕方なく保育園に預ける社会が果たして健全なんだろうか?

何かを増やせば、何かが犠牲になる。若者が減っている以上、保育士のなり手を増やすのも難しい。僕の感触だと日本の保育園というモデルはすでに崩壊している。無理だよ、これ以上良くならん。そんなに期待しても無理なものは無理。

保育園を増やそうという話はぼちぼち落ち着かせて、新しい選択肢を用意していかなきゃいけない時期が来てるんじゃないだろうか。それは育休以外にも。例えば子供が生まれたら1世帯に1千万円くらい払った方が色々うまくいくんじゃないだろうか?それぐらいあったら3〜4年は働かなくても余裕だろうし、休んでいてもそのお金で子育てをしながら勉強してスキルアップしたりできるかもしれない。

男性の子育て参加についての意見

男性も子育てに参加するのが当たり前、という価値観が世間には広まっていると思う。だからTwitterでは「子育てを手伝う旦那さん」がたびたび叩かれてるw

でもこれまでさんざん「女性による子育て」に最適化してきた社会が、そんなに簡単に変わるわけがない。育児用品は花柄とか多いし、男性トイレにオムツ台が付いてるところはまだ珍しいし。「奥さんが外で働いてて、僕は家で子育てしながら仕事してます」って言ったらみんなびっくりするわけで。

世の中の仕組みが追いつかないままに、価値観がものすごい勢いで変わってしまっている。だからそんなに怒らずに、少しずつ価値観と仕組みを合わせていくしかないと思う。子育てに悩むパパさん、一緒に悩みましょう。

子育てに「正解」はない

いろいろ散らかってしまったんだけど、まとめると言いたいことは「子育てに正解はない」「答えは1つじゃない」。だから無理に答えを1つにまとめようとしないで、いろんな答えを尊重する世の中になって欲しいし、そういう形で制度も整えていくべきだ。保育所行きたい人も、休みたい人も、子連れ出勤したい人も、人それぞれ。別に合わせなくていいじゃん。

人に合わせるのが面倒で、独立してフリーで仕事しつつ子育てしたこの半年は本当に充実した毎日だった。これからどうなるかわかんないけど、今年も自分が信じるやり方で、仲間も増やして法人化して売上あげて、もっと世の中に貢献していきたい。

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Yoshiki Kojima / chot Inc.

chot Inc. CEO。gloops/Goodpatch/Toretaを経て独立。子育てしながら、無料で学べるデザイン学習サイト「http://chot.design 」やってます。N高Webデザイン講師。

育児をしながら起業の記録

2018年5月〜フリーランス、2019年4月に法人設立、2019年7月デザイン学習サービス『chot.design』リリースしました。育児と仕事の両立について記録を残していきます。
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コメント1件

はじめまして、ogiと申します!

実際に子連れ出勤された話、とても参考になりました!

#育児 系マガジンに追加させていただきました。今後ともよろしくお願いします!
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