アシスタントをbosyuしたら60件応募が来て2日で採用できた話

#bosyu #採用 #働き方

先日、noteにも書いたとおり、僕は子育てをしながら個人事業主として独立した。奥さんは、すでにフルタイムで職場復帰をしている。

前回書いた記事を見ると、なんだかうまくいっていそうに見えるが、実はこのころから子供の起きている時間が増えてきていた。起きている間、静かにしてくれていればいいのだが、大抵はぐずったりミルク・オムツ替えに追われる。そのたびに作業が途切れるので、ガッツリ集中する時間が少しずつ減りつつあった。

最近は寝返りも出来るようになり、いよいよ目が離せない状態になってきた。さらにこれから離乳食もある。これまでのように落ち着いて仕事をする時間はなくなってしまうかもしれない。

早急に次のフェーズに向けて新たな体制を整えていかなければならないと考えていた。

個人プレイからチーム体制へ

現在受けている仕事は、Webデザインのカリキュラム制作・講師の仕事、週1での制作会社での打ち合わせ、スタートアップの新規事業のデザイン・開発の3つだ。

このうち週1の打ち合わせは子供をシッターさんに預けて行っているので、今後も継続可能な仕事だ。残りの2つについては、自分で手を動かしていたので、子供から目が離せなくなると作業が大幅に滞る可能性がある。特にスタートアップの新規事業については、Adobe XDでワイヤー・デザインを作ってコーディングしてサーバーと連携するというところまで手を付けていたので、作業時間が減るとかなりヤバイ。

そこで一人でなんでもやる体制から、自分をブレインとしてアシスタントがデザインやコーディングなどをするチーム体制へ移行することを決意した。イメージは漫画家さんの先生とアシスタントたち、みたいな感じだ。

アシスタントをbosyuで募集する

さっそく従業員の雇用について調べつつ、周りでお願いできそうな人を検討した。しかし周りの友人には会社員としてもしくはフリーランスとして立派に活躍している人が多く、アシスタントのような仕事をお願いできそうな人はいない。

そんなときbosyuというサービスが、キャスター社に事業譲受されたニュースが流れてきた。お金をかけて求人広告を打つわけにもいかないので、とりあえずbosyuで告知をしてみることにした。

未経験可・月30万

最近はデザイナーブームのためか、どこの会社も採用には苦戦をしている。ましてや個人が発信したアシスタントの募集なんて、ふつうに告知を出しただけではサッと流れてしまうだろう。自分のFacebookもTwitterも、それぞれ友達・フォロワーは1000人ほどしかいないため、リーチされる人も限られてくる。

ここは一気に勝負を賭けたいと思い、「未経験可・月30万」での募集をすることにした。

この30万が高いか安いかといったら、一般的には高いかもしれないが、僕は結構妥当な金額感だと思っていた。ここから所得税やら雇用保険、住民税に年金・健康保険などを支払わなければならない。まだ国民年金・国民健康保険は厚生年金や社会保険に比べると割高なので、従業員の負担は会社員より重い。僕が突然、事業を辞めると言い出して、職場がなくなってしまう可能性もある。イケてるオフィスもないし、飲み会補助やサークル補助みたいないまどきのキラキラした会社のような制度もない。普通の会社勤めよりリスクはあるだろう。

人材育成について

僕はN高のWebデザイン講座のカリキュラムを作るときに、未経験の人が業務につくための最低限の知識を得るのに、どれぐらいの時間が必要か調査・検討したことがあった。Photoshop・Illustrator・HTML/CSSあたりの基本操作・知識は大体80時間程度で習得できる。さらにJavaScript/jQuery、WordPressのテーマ制作などを習得するのに80時間。合計160時間程度あれば、ちょっとしたコーポレートサイト・オウンドメディアサイト構築ができるようになる、というのが僕が出した答えだった。

1日8時間を1ヶ月(約20日)やれば、160時間。パソコンの操作がそれなりにできる人なら、160時間あればWebデザイナーとして基礎体力を身につけることができる。さらにそれを積み重ねて3ヶ月(480時間)程度訓練すれば、そこそこ働けるぐらいのスキルが身につく算段が、僕の中にはあった。それぐらいのスキルさえ身に付けてくれれば、今僕の手元にある仕事だけはなく、さらに新規開拓して案件獲得ができる可能性がある。

3ヶ月30万円+Macbookやデザインツールの購入など、100万円ぐらいをアシスタントに投資すれば、4ヶ月目からは僕の作業を減らした上で、新規案件によって売上がアップする。そんな皮算用をして、僕はbosyuで告知を出したのだった。

続々と届く通知。応募者は全部で60名

応募はそれなりに来ると思っていたが、その日のうちに40件の応募があった。そして次の日も続々と応募があり、最終的に60件までいったところで募集を締め切った。

これには正直、驚いた。いくらbosyuというサービスが気軽に応募できるプロセスになっているとはいえ、1つの求人に対して2日間で60人からの応募。会社によっては1年分の応募人数にあたるところもあるのではないだろうか。

さすがに全員と会うわけにもいかないので、目についた人にお声がけをしていった。この「目についた」というのは結構重要なところで、TwitterやFacebookを見ても何もわからない人(タイムラインが非公開・会社が非公開・最近の投稿がないなど)にはお声がけのしようがなかった。

明らかに冷やかし・興味本位という応募や、ポエムのようなアピール文なども送られてきた。そんな中、特に目についたのが「デザイナー歴半年」「仕事がない」と書かれたもりむしという子からのメッセージだった。

評価したポイント

bosyu公開から2日後、僕はもりむしに会って少し話をして、明日から働いてほしいと伝えた。実はTwitterでDMを何通かやりとりをした時点で、もう気持ちは決まっていた。

僕がもりむしにアシスタントをお願いしようと思ったポイントは以下の通り。

Twitterが公開・更新されていた
最近気になったアプリや、勉強会に出たりしていることがTwitterでわかった。他の方はツイートに鍵が掛かっていていたりして、その人のことが全くわからないということも多かった。

勉強会などに顔を出して積極的に学んでいた
デザインのことについてもっと知りたいという意欲を感じた。実力よりも、その積極的な姿勢があれば僕は問題ないと思った。

Gitが使えた
僕はオフィスを借りていないので、リモートで仕事をお願いすることになる。当然、開発に参加してもらうときにはGitHubのような共有環境を利用することになる。自分の経験上、Gitを使ったことがない人にリモートで使い方を教えるのは結構難しい。逆にGitが使えるだけでリモートでの作業効率は相当上がる。これは高ポイントだった。

他にもいろいろあるが、とりあえず書けるのはこんなところ。

もりむしはその場で内定を承諾してくれた。

経験者を探すより、育てるほうがずっと楽

Webデザイナー・UI/UXデザイナーが世の中に何人いて、求人が何件あって、何人が転職しているのか、正確なデータはない。いろいろな統計や求人サイトに載っている求人情報を照らし合わせると、おそらく求人は数千件〜1万件ぐらい、それに対して1年間に転職しているのは多くても1000人ぐらいなんじゃないかと僕は推察している。わずか1000人のデザイナーを、大企業からスタートアップまで様々な会社が取り合っている。はっきり言って経験者を探すのは超レッドオーシャンだ。

そういう状態にも関わらず、未経験の人が職につける機会は少ない。今回応募してくれた方の中にも、スクールや独学で勉強したが就職できないというコメントをしている方が数名いた。僕自身もそうだった。

デザイナーになりたいという人はたくさんいる。だからデザイナー不足は、人材育成をすることで解決していける。デザイナーの採用が進まない会社は、経験者採用はあきらめて、育成に力を入れたほうが断然楽だと思う。僕のような個人のところでさえ、2日で60件応募が来た。企業がきちんと取り組めば、この数倍は応募が来るだろう。

まとめ

今回bosyuを使ってアシスタントを探して、60件も応募をいただいたこと、そして募集をたくさんの人がシェアしてくださったこと、本当に感謝している。しかし59人の人達のために、僕は仕事を生み出せなかった。そのことがとても悔しい。できれば60人すべての人に仕事をお願いしたかった。もっと未経験・独学の人に就業の機会を作りたいと思った。

しばらくはもりむしがちゃんと仕事が出来るように、そして僕自身も子供を育てながら働ける体制を整えなければならない。このチーム体制がある程度構築できたら、次はよりスケーラビリティのある形で、デザイナーになりたい人たちのお手伝いしようと思う。

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Yoshiki Kojima

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