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オウンドメディアが死んでいく

マスメディアが急速に廃れていくなか、オウンドメディアの時代といわれてしばらく経った。じゃあ、そいつは大丈夫なんだろうか。

①マスメディアはなんだったのか

マスメディアと呼ばれる、テレビ、ラジオ、新聞などを経験した身として、
「あれはなんだったの?」と聞かれるとつらい。
内情を多少なりとも知っている人間としては、むしろ、まだやっていけるのかと不思議なくらいだ。
こんな大きなテーマを語るほど、メディア職業人として制作した経験がないため、こういう見方をする。
あれは、メディアつくりのプロが集まって作る世界だ。

②オウンドメディアは誰のため

アメブロあたりから急速にブログやSNSという表現が”オウンドメディア””ということばに変わっていった。
実は、アメブロの狭いジャンルでランキング1位になったこともあるのだが、正直、タレントの真似をしてブログなんかできないだろう、と諦めていた。半ば、修行のようなつもりで始めたブログだった。

自分発信のメディアは自分のため、そして喜んでくれる一部の人たちへ心を込めた。ウケなくていいんだ。アクセスが20でも30でも嬉しかったのを覚えている。
友達がいない自分が文章を書いたところでいきなり、いいね!されるわけない。SNSなんてそんなもんだから。そうだそうだ。

③会社がメディアをやるのか

いま、この数年で立ち上がったスタートアップ、新しい企業やグループがこぞって発信のため、洒落たオウンドメディアを作っている。さすが優秀な今どきの会社!と感心することもよくある。

で、立ち上がりはいい。そのあと、だれがやるの?となる。
僕らも10年前、メディア発信で会員向けにアメブロやTwitterを毎日発信した。困るのはこういうのが得意な人の割合は10人に1~2人。
会社の活動ネタを使ったところでそもそも相当キツイ作業なんである。

そしていま、洒落たスタートアップ企業で広報とかPR担当を任される素敵なひとたちが、おそらくとても苦しんでいるはずだ。

書く作業は、まさに身を削る作業。自分が実際に思い、経験したことしか書けるはずはない。それを学生時代に散々やってこなかったひとには、どうしようもないきついきつい宿題だろうな。
とてもそのひとが心配だ。

まとめる

凄腕のライターさんも同じことを言っていた。文章は身を削っていくしかないのですと。オウンドメディアがどんどんなくなっているらしいことも聞いた。それはさもありなん。

自分で発信するには、コツコツと薄い紙を重ねるように努力する以外道はないのである。すごい才能あるごく一部の人以外は。

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