ショッピングにおけるトイレ

郊外型ショッピングモールに百貨店や商業ビル・商店街など駅前商業施設が客を取られたと言われて久しいが、1つ重要な違いがある。

前者はトイレが充実している。

もともとの数が多いし、スロープなしのバリアフリーで車椅子でも使いやすい、近年だと多目的トイレも設置されている。場所も各フロアごとというケースが多く、飲食エリア近くに多めに設置するケースも目立つ。

トイレが近くなる高齢者や赤ちゃん連れ・人工肛門や車椅子などの障害者でも安心して利用できる。

ところが後者はトイレが貧相なケースが多いのである。

特に90年代前半までのパルコやビブレなどのファッションビルなど商業ビルはトイレ数が極端に少なかった。百貨店やスーパーを含め階段の踊り場に設置されているケースも多く、バリアフリーとは程遠かった。

百貨店では男性トイレが特に少なく、高齢夫婦だと夫がトイレ待ちで苦労したりして敬遠されやすい。

商店街の場合、公衆トイレがない、あっても少ない・不衛生というケースもある。

先だって小田急新宿駅地下で車椅子の客が大便器の方を延々と待った挙げ句、ドアが車椅子幅より狭いので利用できないというケースを目撃した。百貨店側のトイレに移動したようだが、百貨店が閉まっている時間帯はどうするつもりだったのか。このトイレ、つい先日改装を終えたばかりである。

こういうことが積もり積もって客が逃げるのではないか。

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