よしログ

日米英の教育機関で放蕩した。P2からD1まで国連で26年働いた。仕事のほとんどは戦場だ…

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日米英の教育機関で放蕩した。P2からD1まで国連で26年働いた。仕事のほとんどは戦場だった。難民保護、人道支援、平和維持活動、対テロ対策、平和安全保障センター長、ブロックチェーン顧問などの仕事を経て、 2019年国連を退職した。著書『カブールノート』幻冬舎2001年。

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LIVE 62 アジアの日本(1)

3月のLIVEは、「アジアの日本(1)」になります。内容については、下の「Ocean Boulevard」に書いたようなアジアで出会う日本(日本人ではありません)についてです。 昭和初期にアジア全域に進軍した大日本帝国軍の足跡にアジアのどこで遭遇してもおかしくないはずだし、上質の伽羅(きゃら)が欲しくてしょうがなかった徳川家康が始めた朱印船制度もたくさんの日本人を東南アジアに運びました。いったい昔の日本人はアジアのどこで何をしていたんだ?と思いませんか?このLIVEはその疑

    • 子どもたちを性犯罪から守るプロジェクト

      注:この記事は、Space of Digital Humanities からの転載です。サポートは元記事からすることができます。 子どもを標的にした残忍な性犯罪のニュースが絶えない。 たとえ生命が助かったとしても、子どもは心に残った傷を一生背負って生きていく。 子どもたちを性犯罪から守る方法はないのか? それを追求するのがこのプロジェクトです。 注:この記事は、Space of Digital Humanities からの転載です。 1. Prologue このプ

      • バイデンの一般教書演説について

        これは、Caitlin Johnston さんの Saying “Hamas Just Needs To Surrender” Is Saying “We’ll Kill Kids Until We Get What We Want”の翻訳です。直訳すると、「ハマスが降伏すればいいだけ」と言うのは、「欲しいものを手に入れるまで子供を殺す」ということだというような意味です。 この記事で、Caitlin Johnston さんは、今年2024年の3月7日、バイデン米大統領が一般

        • Ocean Boulevard を走ってみた。

          この記事は、Space of Digital Humanities からの転載です。オリジナルはこちら。 アジアのOcean Boulevard南北に7キロにわたって続くビーチ沿いにOcean Boulevard が走っている。南の端から北に向かって、そのOcean Boulevard をバイク・タクシーに乗って走ってみた。 サンタモニカから海岸線と並行して南へ下っていくとヴェニスビーチになり、その先にヨットハーバーで有名なマリナ・デル・レイがある。若い頃、毎日その道を通

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          中立という名の抑圧

          Space of Digital Humanities の記事の転載です。 これは、Caitlin Johnston のYou Have Already Taken A Side On Israel-Palestine (Whether You Admit It Or Not)という記事の翻訳です。いつものように、まずDeepLで下訳を作って、それのおかしなところを自由自在に直していきました。僕はCaitlin’s Newsletter を毎日見ていて、全ての記事を日本人に

          中立という名の抑圧

          LIVE 61 「あの日、国際司法裁判所で何が話されたのか?」第二部

          次のライブは、LIVE 61 「あの日、国際司法裁判所で何が話されたのか?」第二部になります。 Keep talking about Palestine パレスチナについて語り続けましょう。 「パレスチナ人のために何かしたいが何も出来ない、無力感に打ちのめされる」というような投稿が少なくないです。自分もそう感じているという人も少なくないでしょう。 でも、一つだけ誰でも出来ます。パレスチナで起きていることを語り続けることです。彼らは過去80年近く、何度も何度もまったく理

          LIVE 61 「あの日、国際司法裁判所で何が話されたのか?」第二部

          LIVE 60 あの日、国際司法裁判所で何が話されたのか?

          次のライブは、LIVE 60 あの日、国際司法裁判所で何が話されたのか?になります。 参加要領 実施日時:第一部:2024年2月11日午後1時      第二部:2024年2月17日午後1時。 実施方法:Zoom 参加資格*:COMMUNITY メンバー 参加料金:無料。 *:一般参加の募集はありません。 世界秩序が変わりつつある。ClonialismとRacism を両輪とした欧米諸国の覇権が最終局面に来たと言い換えることも出来る。あるいは、19世紀半ばから始まるSe

          LIVE 60 あの日、国際司法裁判所で何が話されたのか?

          LIVE 59 ベトナムから見える日本と世界

          X(旧ツイッター)でチャン・バン・クエンさんのポストをいつも楽しみに読んでいました。日本人でもなかなか見られない流暢な日本語と理路整然とした語り口がまず読みやすい上に、ポストされる内容がベトナム戦争やベトナムとその周辺の歴史や、日本社会の観察が多く、とても興味深いのです。 いつかのよしログ・ライブで、”ベトナム戦争に日本はまったく無縁ではない”というようなことを言った時、ええ?という反応がほとんどで、いまさらですが、日本の歴史教育の欠陥を思い出すことになりました。日本がかつ

          LIVE 59 ベトナムから見える日本と世界

          『カブール・ノート増補版』が紙の本で読めるようになりました!

          『カブール・ノート増補版』が紙の本で読めるようになりました。下はそのための「あとがき」です。 Amazon Print On Demand 版へのあとがき 『カブール・ノート』増補版の電子書籍化を今年(2023年)8月にやっと実現したら、紙の本で読みたいという要望を思いのほかたくさん受け取った。それなら、既刊のオリジナルの『カブール・ノート』を読んでもらえたら良いと思ったが、増補版は大幅に増量していて、もうオリジナルとはかけ離れているので、AmazonのPrint-On-

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          憲法リテラシー・ダイジェスト版ー自民党憲法改正草案の何が問題なのか?

          この記事は、Space of Digital Humanities からの転載です。 憲法リテラシー・ダイジェスト版ー自民党憲法改正草案の何が問題なのか?が、2023年12月31日正午(日本時間)からYouTube で視聴可能になります。 LIVE 54 「憲法から教義へ」のダイジェストです。 自民党憲法改正草案の何が問題なのかをその本質に遡って、短時間で分かるように解説しています。 憲法の予備知識は要りません。中高生でも理解できるように煙に巻くような言葉を避けて話してい

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          国際人道法のさわり

          これは、Space of Digital Humanities からの転載です。 2023年12月17日実施のLIVE 57 「戦争と人道4ー国際人道法」として行ったライブイベントの録音です。内容は以下の順で話しています。音声だけでスライドが見えないので若干分かりづらいところもあり。 国家 占領 国際法とは何か 国際法における占領 平時国際法と戦時国際法 国際人道法の起源 ジェノサイド 下をクリックすると、ポッドキャストを聴くことができます。

          国際人道法のさわり

          ガザでの残虐行為は「西洋の価値観」を完璧に体現している

          ケイトリン・ジョンストンの新しい記事、The Atrocities In Gaza Are The Perfect Embodiment Of 'Western Values' を訳した。DeepLで下訳を作り、それを原文をより正確に表すように修正していった。 原文の朗読は、SoundCloud で聞くことができる。 『カブール・ノート』を読まれた方は、その全編にこの記事に書かれたようなことが滲み出ているのに気づかれるかもしれない。実際、当時そういう感想をもらって、見抜ける

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          LIVE 57 戦争と人道:基礎4ー国際人道法

          LIVE 56 戦争と人道:基礎3ーパレスチナを11月26日に実施しました。主に理論的・一般的・制度的な話をした基礎1、基礎2とは違って、基礎3ではパレスチナという固有の事象にフォーカスした話をしました。 前半で歴史的・政治的な話を、後半で国際法に関係する話をする予定でしたが、前半の話だけで時間切れになってしまいましたので、後半戦は、「LIVE 57 戦争と人道:基礎4ー国際人道法」として、12月14日に実施しました。 LIVEシリーズに関して詳しくは、Space of

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          憲法リテラシーのクラファンを始めました!

          憲法リテラシーのクラウドファンディングを始めました。 詳しくは、その専用ページに行って読んで欲しいのですが、クラファンをする理由は、ものすごく端的に言うと、もう間に合わないんじゃないかという危惧がどんどん大きくなってきたことです。 岸田首相は、10月23日に行われた第212回国会の所信表明演説で以下のように言っています。 憲法改正の第一ステップは、国会における改憲の発議です。両院のそれぞれ3分の2の賛成で発議は成立します。下図のような現在の国会の勢力図を見ると、発議に至

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          LIVE 56 戦争と人道:基礎3ーパレスチナ

          誠に申し訳ありませんが、11月26日に延期になりました。 ソマリアの時も、アフガニスタンの時も、ダルフールの時も、スーダンの時も、イラクの時も、シリアの時も、リビアの時も、マリの時も、ウクライナの時も、いつも同じだった。人々はしゃぐのだ。そこにいない限り。賛否どちらの側かに関わらず、はしゃぐ。高揚する。その興奮を次々に消化していき、また次を求める。何一つ共通点のないような、互いに罵り合う無数の人々が同様に。しかし、彼らには共通点が一つだけある。 絶対的な安全圏にいるというこ

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          LIVE 54 憲法から教義へ

          この記事は、Space of Digital Humanities からの転載です。 いよいよ日本の権力者たちは、憲法改正の発議に向けて起動したようです。 2023年10月25日 第212回国会における岸田内閣総理大臣施政方針演説に対する代表質問 玉木雄一郎 国民民主党代表 自民党の改正案が承認されると、もうこの国は無くなります。我々が知っている日本とは似ても似つかぬ国が出来上がる。 自民党の改正案を平たい言葉に直せば、 個人は無くなり、イエ制度が復活し、人々はイエの

          LIVE 54 憲法から教義へ