個人的なことを書きます。長くなっています

私が血を引く祖父母は、戦争や、困窮する生活により
日本に生きる活路を求めて朝鮮半島(韓国)から移住してきた移民でした
日本で生まれ育ちながらも、青年時代まで外国籍を保有していました

外国籍では参政権はありませんでした
日本国籍の方と何一つ変わらず働いて経済活動、社会活動に参加し税金を納めても、諸々の事情で、現在はそのようなルールになっています

子供の頃から、私がもっとも疑問に思っていたのは、国籍、という概念
愛国心、民族意識、差別...戦争の歴史や宗教、思想、
個人的な鬱憤を晴らさんとして、どこまでも憎しみを擦り込もうとする大人達に辟易していた(そして、戦争というもの、それに便乗して犯される下劣な罪の全てを、憎んでいました)

正直どうだって良かった、平和な世界が良かった、私は何人でもなかった
好きな音楽や、絵、海、そういったものは
全てボーダーレスだった
(勿論愛国心や、それぞれの民族特有の素晴らしい文化や歴史を軽んじる気持ちはありません
それらは、守られ、大切に継承され、共有されるべき価値あるものです)

だけど『愛国心』という仮面を被りながら他民族、他者を差別したり、自分達が優位であるというような排他的行動の屁理屈を振り回すような大人達を、子供の頃からあまりにも沢山見過ぎていました
それはどこの国の何人であっても同じで、どこにでもそういう小さいやつはいる、と思ってます
暴力を振るわれたなら、その暴力をふるった本人と戦えばいい
大切な人を傷つけられたなら、その本人だけと直接戦えばいいのです。私もそうするでしょう

何人が何人をどうしたから、自分も何人だからどうのこうの....
同じ穴のムジナなんです、その人はいつか無害の人を無差別に攻撃し始めるでしょう

『愛国心』については多くの歴史上の反戦家達が、皮肉を込めて言葉を残しています

「不思議なことだ、いつの時代においても悪人は自分の下劣な行為に、 宗教や道徳や愛国心のために奉仕したのだという仮面を着せようとつとめている」ハイネ(ドイツの詩人)

「愛国心を持つなら地球に持て。魂を国家に
管理されるな。」ジミー・ヘンドリックス

「愛国心とは、自分が生まれたという理由で、その国が他よりも優れているという思い込みのことである」ジョージバーナード・ショウ

「愛国心とは喜んで人を殺し、つまらぬことのために死ぬことだ」
バートランド・ラッセル

私は、どんなに「自分は差別しない、差別とは無縁の人間だ」と言っている人の中にも
心の中に低く物静かにひっそりとその体を横たえている、差別意識の沼があることを知っています
私の内側にも
白人、黒人、アジア人、男女間、トランスジェンダー、貧富の差やホームレス、学歴、出自...などなど材料は色々。

その心の中の、差別意識の沼を無くす必要はありません
ただ、憎しみや恐怖ではなくパーソナルな暖かい気持ちを注いでみてください
個人的な友情、愛情、楽しかった記憶、自分に良くしてくれた人達の笑顔...
段々その沼は澄んでゆき、やがて透き通った湖になります

私は生きる自由の為に日本国籍を取得しました
それは非常に面倒で骨の折れる作業でした
戦時中の混迷の中失われた祖父の韓国での戸籍探しから、自分を証明するものが無い状態での事務処理の進行
あっちへこっちへ、何年もかけて。

そうして日本国籍を取得して
参政権も手に入れました
私は投票したかったからそうした
この国で生きているから便宜上、
ただそれだけです

山口で18年暮らし、東京、千葉で18年暮らし、きっとこれからもこの国日本で沢山の時間を過ごすでしょう
私の生まれた故郷は野山に海の美しい山口県で
私の大好きな、愛する人達が沢山暮らしている国はこの日本
ここで物を食べ、眠り、遊び、暮らし、生きている
音楽を楽しめるのもこの国

私は私の納めた税金の行方、どんなことに使って欲しいか、希望を持ち続けたい
お金や、人の力、マンパワーには世界を創るちからがあります

参院選に、たった1票の票を投じられることの喜びがわかるでしょうか☆
私はいま、とても幸せです
私の信念を、私の責任を、小さな紙切れ1票で
表明できるということが。

先日だんなさんと並んで期日前投票をしてきました
未来にわくわくを詰め込みながら。
とても胸が高まる出来事なのでした

個人的なことを長文読んでいただき、ありがとうございました！

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