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KPI?KGI?すべては目標達成のために

本日は、最近ビジネスシーンでよく聞かれる「KPI」と「KGI」についてご紹介します。

■■■ KPIとは? ■■■
KPIは「Key Performance Indicator」の略で、「重要業績評価指標」と訳されます。
これは、会社が掲げた事業目標の達成に必要な過程を具体化して考える必要がありますが、
そのために目標に対しての達成度合いを数値化して、計測できるようにした指標を指しています。

つまり、目標達成までの具体的な日程と数値を決めることを「KPIを設定する」と言い、
目標値が明確になることで、目標達成率の向上が期待できるのです。

だれでも、どこまで走ればよいかがわかれば、どんな準備が必要か、どんなペースで
走ればよいかがわかりますよね、それがKPIといえるでしょう。

具体的には、「3ヶ月以内に平均客単価を1,800円から2,100円にアップさせる」とか、
「1年以内に商品開発コストを20%削減する」といった具体的な数字(=KPI)を設定することで、
将来的な目標達成を目指すというわけです。


■■■ KGIとは? ■■■
一方、KGIとは、「Key Goal Indicator」の略で、日本語では「重要目標達成指標」と呼ばれています。
KPIは、目標への進捗状況を数値化したものですが、KGIは会社全体の最終目標の指標となるものを指します。

具体的には「営業売上で前年比150%」や「新規出店目標100店舗」といったようなものをKGIといい、
今後、会社全体が目指す方向性を決めることを「KGIを設定する」と言うのです。

別の表現をすれば、企業全体として向かう方針を定めた最終目標がKGIで、
その目標を実現するために設定する、より小さな部門レベルでの業績目標がKPIとなります。

■■■ KPIやKGIを設定するメリット ■■■
それでは、KPIやKGIを設定すると具体的にはどのようなメリットが得られるのでしょうか?

メリット①: 目標に対する進捗度を定量的に可視化できる
具体的な数値目標を設定すれば、現時点で何%くらい目標が達成されたのか、またKGIの達成まで
あとどれくらいの成長が必要なのかを明確化することができます。

やみくもに走り続けてしまっては、疲れたり思わぬ障害にぶつかってしまったりすることがありますが、
自分が今どこにいるのかを数値化することで、俯瞰で見ることが可能になりますので、その都度細かな
軌道修正が可能になります。


メリット②:目標が明確になるため、その達成のための意欲が高まる
KPI・KGIを設定することで、例えばチームのプロジェクトとして進める場合は共通認識が明確になり、
メンバーそれぞれがすべきことがわかり、プロジェクトを進める意欲が高まることが期待できます。

「とにかく頑張る!」よりも「●●できるまで頑張る」方が、取り組みやすいですし、モチベーションが上がりますよね?


メリット③:優先順位がわかり効率的に進められる
プロジェクトを進めるうえで、「やらなければならないこと」は一つではありません。
並行してやらなければならないこともあれば、「この業務よりもこちらを先に進めた方がチーム全体の為になる」といったこともあるでしょう。

すべきことが多すぎて「忙しい」とか「バタバタして・・・」を言い訳にする前に、プロジェクトを進める際は、KPIやKGIを明確に設定すれば、「今、やるべきこと」の優先順位をつけることができます。

優先順位さえつけてしまえば、作業を進めるうえでは効率化することができるので、時間に追われてしまって思わぬミスを招くこともなくなるかもしれません。


■■■ KPI・KGIを設定する方法 ■■■
それでは、どのようにKPIやKGIを設定するかご紹介します。

ステップ①: KGIに用いる指標を決める
KGIは会社全体の戦略や最終目標なので、以下のような内容をKGIに設定するのが一般的です。

・売上高
・売上総利益(売上高から売上原価を差し引いたもの)
・営業利益(売上総利益から販売費および、一般管理費を差し引いたもの)
・市場シェア

ステップ②:KPIに用いる指標を決める
最終的なKPIの批評を決める前に、それまでに至る小さなKPIをできるだけ書き出したりして整理する
必要があります。

KPIに用いる指標を決める際は、ロジックツリーを使うことをおすすめします。
ロジックツリーは、一つの事柄から枝分かれして物事を整理するもので、
問題の解決策を細分化したいときに便利なものです。

KGIを達成するためにKPIがありますが、それをさらにより達成するために「小さいKPI」へ
派生していきます。

まずは、KGIを達成するために、必要な要素は何なのか、KPIをどんどん細分化して、
物事を洗い出しましょう。

ステップ③: KPIの目標数値を設定する
最後に、KPIの数値を一つ一つ具体的に設定していきます。
ここで重要なのが、KGIをひもとく計算式に基づいてKPIが設定されていることです。

例えば、KGIが「売上」の場合、KPIはそれを達成できる「新規客数」や「リピート客数」、
「客単価」といった数値設定が必要です。
どのKPIをどのような数値目標とするのが現実的なのか、数字を当てはめながら検討しましょう。

売上 = 客数 × 客単価
   = (新規客数 + リピート客数) × 客単価


物事を円滑に進めるために、「地図」となる指標は必要です。
​​​​​​目標を達成するために、プロセスを精査して明確化してはいかがでしょうか?

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