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177 鬼才・偉才

天才肌で万事そつなく処理できる人の存在がある一方で、挑戦と失敗を繰り返し、あくなき成長を目指して邁進する人もいる。
前者の方は華やかさがある一方で、どこか普通の人の力量を超え、隔絶された印象を与える。
後者は「そこまでやるか」というところに心意気を感じ、努力量に圧倒されるが、一方で共感を持てるのではないだろうか。
事実、死力を尽くしたチャレンジが失敗に終われば、その志は弱り果て、やがては折れてしまってもおかしくない。
何度倒れても諦めないというのは、口で言うほど簡単ではなく、体力も精神力も要する。
このような試行錯誤を繰り返すことができるのは、見方を変えれば尋常ならざる「愚か者」だと見られてもおかしくない。


この種の才能を見ると、成功するまで諦めないというのが人生の答えではないか、と思わせてくれるところが一般の人にも影響力があるのではないだろうか。
誰しも、自分の得意分野があるものだが、どこかで上には上がいることを知ることになる。
それでも、他分野ではこだわりが持てず、勝負しようという気持ちも湧かない。
自分の興味・関心があり、適性がある分野であれば、あくなき向上心を持つことができる。
自分の人生をかけて勝負し、果敢に格闘する覚悟を持ちたい、必死で努力し、夢中になって追いかけたいと思えるものを持てるものなら、持ってみたいと考えるのが人の性ではないだろうか。


人生に必要なものに、自分に我を忘れて追いかけさせるものとの出会いがある。
そして、超一流の才能がなかったとしても、打ちのめされても実現する鬼才・偉才に希望をもらうことはできる。
自分に不足していたのは、才能ではなく、前向きに追いかけ続けることだと悟らせる。

努力で勝負する道もあると信じれる時、もう一歩前進する活力が生まれるのではないだろうか。
失敗できるのも才能のうちと捉えて、前向きに自分の道を切り拓きたい。

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