現在、獲得できているものもあれば、失ってしまっているものも当然ある。
自分は恵まれていると感じていても、もっと価値のあるものを手にできていないということもある。
価値はその瞬間に気づいていなくて、月日が経過してから認識させられたりするから後悔も生まれる。
その時の価値観では重要と感じていないものが、のちのち重要だったことに気付かされることがある。
目では見えるにもかかわらず、自分の中で認識されていないことで見えなくなってしまっているということが起こる。
現状よりも、将来のことを考えるあまり、身近なことを疎かにしてしまうことで当たり前すぎて価値に気づけないということが起こってくる。

そして、時が経過してしまうと覆水盆に返らずという状況になる。

自分の周囲を大切にして、学ぶということが最も後回しにされると、自分が最大限に活用できるリソースを失うということになりかねない。
たとえば、地元には必ず歴史があり、それに関する観光資源もあるはずだ。
まだ拾い上げられておらず、広報されていないだけで、認知されるべきリソースは地元に充分にあったりする。
物理的には見えているのだけれど、人々の意識に上っていないものを自分が拾い上げる第一人者になっていけるかどうか。
それには、今失っているものがあるかもしれないという自己への疑いから始めねばならない。
そして、気づいた人こそが行動できる。