今日は疲れた。眠たい。

ふらふらの状態でなんとか家までたどり着いた。
ごはんもおふろもいらん。ねる！
ふにゃふにゃ独り言を言いながら自宅の階段を上がっていくと、座りこんで泣きじゃくる女の子がいた。

眠すぎて頭が働かず、夜中に女の子が泣きじゃくっているのを妙だとも思わず、ふにゃふにゃと話しかける。

ふにゃふにゃ

わたし、お母さんを探してるの

ふにゃ

でも、いつまで経っても見つからなくて……

ふにゃふにゃ

それでもずーっと、探してたらね

……

わたし、こんな顔になっちゃった！

……

あれ？

……

こんな顔になっちゃった！

……

こんな顔になっちゃった！　……。　こんな顔に！なっちゃった！　……。　ほら！これ！やばくない？顔！……。見て！ほら！……。見てってばぁ！

気がつくと女の子はいなくなっていた。立ったまま眠っていたらしい。
多分、あれはレアなパターンの、のっぺらぼうだったに違いない。
惜しいことをした。次こそは見逃さないようにしなければ。

そんなことより今は眠たい。
おやすみ。