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青木慶則のコラム

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マンスリー間隔で、2018年1月〜2019年12月まで続けて、2年休み、2022年に1年続けて、今はまた休んでます。
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記事一覧

「音楽のまち・かわさき」20周年記念CMソングの音楽を担当します

僕が幼少期から今も暮らす神奈川県川崎市の、「音楽のまち・かわさき」発足から20年となる2024年に向けた、“わたしたち 音楽のまち はたち”をキーメッセージとしたCMに、音楽で協力させていただいています。 ありがたいことに、作詞/作曲/編曲/歌唱/その他もろもろ、音楽の部分は丸々担当させていただいています。そしてCM出演者のオーディションの審査員も。曲の方は現在、ほぼ完成間近です。 今回のCMに出演される皆さんが、たまたま全員、演奏や歌唱ができることから、おひとりずつ合

叱られたい

年齢を重ねると、叱ってくれる人が少なくなる。それでも叱ってもらいたい。まだまだ勉強中の身ではあるけど、プロデュースをさせてもらっているとき、「それは言い過ぎじゃないですか」などと逆ギレしてくれないかなぁと、いつもワクワク(ビクビク?)している。ドMではない。あしからず...…笑 物腰はたぶん柔らかく、気が付けばしょうもない冗談ばかりを言っている自分だが、直感として感じたことのみを基本的には話している。そのたびに空気を読んでいると、伝えたいことが水で薄まってしまう。水彩画に例

Column #35 やめる方が難しい

何かを始めるのは良いことだ。それをやり遂げるということも。続けることも大事。でも何か理由があれば途中でやめたっていい。実は意外とそれが一番難しい。まわりから反対されるし、自分の意地もあるし。 本質的ではないと思ったことは、やめるか直ぐにでも改善していくべきだ。それはプロジェクトもそうだし、他人との関係も。正しいや間違っているではなく、自分が真実だと思った道のみを生きる。そうありたい。 BLUE BOYをやめたのだって、HARCOをやめたのだって、そうなのだ。やめたいという

Column #34 47歳

10/16で47歳になった。上のイラストby オグロエリ。いつも個人的に送ってくれる。愛を感じるよ、ありがとう😭。 なぜかもみあげにだけ白髪が増えてきた。白髪でもアグレッシブでかっこいいミュージシャンはまわりにいっぱいいるので、勇気が湧く。まだかろうじて平気だけど、薄くなったら帽子をかぶって隠して、素知らぬ顔で歌い続けよう。わざわざ書かなくていいこと書くを47歳。 自分は顔に似合わず熱い男なのだが、クライアントありきでも自分の作品でも、いま作っているものが過去最高傑作だと

Column #33 スクラップ & スクラップ

このごろは毎日やたらと、隙間時間に断捨離をしている。小さな家にしてはやっぱり物が多すぎるし、ミニマリストまではいかなくても、何も物を置かないスペースというのを少しくらいは作りたい。始めたら急に止まらなくなってしまった。 処分したなかで、文庫本は家にあったなかの8割くらい、200冊以上を思い切って売ってしまった。多くは大好きな作家の本だったのだが、なかなか再びページを開く機会がないまま、「グラデーション状に並んだ背表紙たち」という名の壁紙になってしまっていた。またちゃんと最後

Column #32 痛み

首が痛い。背中が痛い。まだアラフィフの入り口だが、最近はどうもダメだ。この夏、海へ、山へ、川へ、平均して週に1度、場合によっては2泊3日ほどかけて出かけているのだけど、7歳の息子と同じか近い運動量をこなすと、翌々日くらいまで体がしんどい。 それとは別に、2ヶ月ほど前にぎっくり腰(背中寄り)をやってしまったようで、それ以来なかなか回復しない。普段から肩や肩甲骨をぐるぐる回したりもしているのだが。ソファにくつろいでいるのに、漬物石を載せられた漬物の気分。ありゃぁないな。 毎日

Column #31 暑い

暑いなぁ。ニュースによると、北海道より緯度の高いロンドンでも40度を越えてきている。暑い。もう一度言う。暑い。 ☀️ ☀️ ☀️ ☀️ ☀️ ☀️ ☀️ ☀️ ただ、以前僕がよく開催していた「きこえる・シンポジウム」に参加したことがある人や、その辺りの情報をちょくちょく頭に入れていた人には、たいていの異常気象が想定内ではあると思う。COP(国連気候変動枠組条約締約国会議)などの提言通りに、世界が進んでいるだけだ。 コロナや、最近急増している"サル痘"も、気候変動との因果

Column #30 音楽配信(とくにリイシュー)のリリースに至るまで

今年はHARCOの配信解禁をたくさん行っている。いずれも過去にCDとして販売していた作品のリイシュー(=再生産・再発売)。ほぼマンスリーで解禁してて、4月は休んでしまったけど3月は2枚同時だったので、ここまで全部で6作品。でもさすがに大変になってきたので、下半期はあまり解禁できないかもしれない。 その代わり来月は久々に、青木慶則名義の新作がある。そのあともある程度コンスタントに、僕や他アーティストの作品を自分のレーベル「Symphony Blue label」から出していけ

Column #29 逃走本能

5/15は宮城県角田(かくだ)市での"田んぼライブ"(強風などのため実際はビニールハウスにて)だった。2日間の旅を終えて自宅に帰宅したのは0時過ぎ。Quinkaとの共演だったので、3月の愛知県知多市のときもそうだったが、7歳の息子も連れての家族旅行も兼ねて。帰りはパーキングエリアに設置されているシャワールームを借り、その場で夕食と歯磨きも終えて、息子を寝かせながら帰ってきた。こんな旅もたまには楽しい。 その息子が、田んぼで獲ったカエルをどうしても飼いたいというので、3匹ほど

Column #28 サードキャリアの五月病

最近は日本でも音楽配信が盛んになり、音楽業界全体が徐々に盛り返してきた印象があるが、少し前までは、CDの売上が減る一方で配信はまだあまり伸びないという時代が続き、長らく不況だった。 そんなこともあり、レコード会社やプロダクションを早期退職してセカンドキャリアを始めるという知人の話は、毎年のように聞いていた。それでも音楽業界に残りたいという場合、今まで培った人脈を生かしたエージェント業務を中心に据える方が多い印象。 自分はミュージシャンの側だし、そういったキャリア云々は関係

Column #27 迎撃システムとマトリョーシカ

長引くコロナ、遠い国での戦争、自然災害(関東ではまたさっき地震があった)。なんでもない日でも心が騒ぐ。YouTubeをひらけば、何かと暴露をする人。それをただ面白がる人、猜疑心にかられて心がザワザワする人、自分の過去を今一度かえりみる人。 車は日々進化していて、安心や安全を呼びかける。首都圏の多くの駅にはホームドアが設置され、世の中全体もどんどんと住みやすくなっているはずだ。なのにここに来てどうも時代が逆行している気がするのは、なぜだろう。家の中にいるのに、壁も玄関もないみ

Column #26 国境のジェントルマン

ロシアとウクライナの国境で、ロシア兵は星空を眺めながら、何を想うのか。たとえ大義があろうとも、誰だって人を殺したくはない。 アメリカの発する情報は誤差こそあれど、ほぼその内容通りロシアのウクライナに対する侵攻が始まった(2022.2.20)。NATO(北大西洋条約機構)が冷戦後に東へ東へと急拡大していったことに対する、ロシアからの対抗措置が戦争……。あまりにも一方的だから、戦争という言い方は正しくないかもしれない。 NATOは文字通り北大西洋を囲む、北アメリカの国と西側諸

Column #25 ホップステップステップステップ......

本名名義になってからすぐの2018年1月に書き始めたマンスリーコラム、3年目から不定期に書くことにしていたが、案の定丸2年何も書かなかった。というわけでこの2022年1月から復活! 今回は月末だけど、ハットピンのブログも月末だから、来月からは15日くらいにしようかな。 僕はSNSで、率先して自分の心情を書くタイプではなく、最新情報とそれにまつわる雑感を書き込むくらいだから、こういうコラムはやっぱり大切だよね、きっと。さて、何を書こう。ちょうどこの2年を振り返ると、まずどうし

Column #24 ぼくはふりむく

2019年も年の瀬。いきなりですがここでご報告。このマンスリーコラム、毎月更新するのは今回で一旦最後にすることに。ネタに詰まることが増え、書くのにかなり時間がかかるようになってしまいました。というわけで来年からは書きたくなったときに書くことにします。締め切りがないと動かないタイプのなので、もしかしたら今後ずっと書かない可能性も無きにしもあらずなのだけど、ご存知のように文章を書くことは好きなので、次に更新されたときは「よっぽど書かずにはいられない内容」なのだなと思って、読んでも