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Column #6 プレイングコーチ

初出掲載日 2018.06.30

2018年もちょうど半分が終わるところ。これまで本業の具体的なお知らせは何にもできなかったのだけど、もうそろそろ何かしら発表できると思うので、お楽しみに。

この半年間何をやっていたかというと、もちろん曲作りはしていたのだけど、いろんな人に会いに行くことが多かった。新たに協力してほしい人のもとへ。もちろん今はまだ一緒にできない人もいれば、さっそくチームに加わってくれた人も多くいる。

ひとりで立ち回ることの難しさ、きっとまだまだ序の口なのだろうけど、大変で、面白くて、大変の方がまだ優っている。違うなと思ったら同じ轍を踏まないようにしているけど、毎回ちょっとだけ踏んでいるかもしれない。

それにしても、いかに今までスタッフにまかせっきりだったか。そのありがたみを痛切に感じる。思い付いたことは何でも告げていたけど、それを得意先に伝える前に、整理してくれていたのだ。それがここまでの僕ときたら、思いついたまま、そして迷いもそのまま、誰彼関係なく伝えてしまったり。ダメなのだ。整理しなければ。

そのためにこの頃は、会話のなかで(仮)という意味を含めることが多くなった気がする。決定項の方へカードをめくる前、落ち着かなくなってソワソワするのは、誰もが感じること。慌てずにじっくり考えることを熟考というけど、その時間を少しでも楽しいと思えなければ、熟考しているようでしていないのかもしれない。

だからといって、小さなことでいちいち考えあぐねていたら進まない。今ワールドカップで熱いサッカーで例えれば、パス回しだって決断の連続。小さなパスも、大きなパスも、ゴールへ向けての会話ひとつひとつであるわけで。そして一旦(仮)のゴールを打つ! 、、、いや、違う。仮じゃダメだ。例えが微妙だった。

なんだか全然ミュージシャンのコラムじゃないな(笑)。でもひとつ役割が増えたことは明らか。またスポーツに例えてしまうけど、こうしてプレイングコーチ(監督兼選手)になったからには、まずは1シーズン貫いて、何があっても楽しむことだ。あるところまでやりきって、そのたびに自分に対して契約更改すればいい。

それでもやっぱり、コーチの前にプレイがなにより大事なわけで。どうも幼い頃から、外側ばかりに目がいってしまうところがある。夏休みの計画表を時間をかけて書いて、何度も眺めてウットリしてる。「毎日プールへ行く」なんて書いて、達成できるわけがない。暑いと思ったら行けばいい。歌いたいと思ったら歌う。それが毎日なら毎日だ。

明日から2018年というカードが裏に回る。いずれは何もかも決定項にしないといけない時が来る。ファーストアルバムもそのひとつ。実はジャケットのイメージが、すでに固まってきている。曲は1曲もレコーディングしていないのに!

またもや形から入ってしまっているなぁ。フリーで活動すると、性格が如実に出るという面もあるかもしれない。ならば、その性格を好きになってもらうまで。たまにいじわるかもしれないけど、少しくらいは見逃してほしい。

Photo by 清水奈緒