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地味ハロウィンに出た私が役者になった話


季節外れもいいところだが、昨年10月末、通算4回目の地味ハロウィンに参加した。

私にとってはすっかり定番、そして1年の中で一番楽しみにしているイベントになり、地味ハロウィンを通じて知り合った方も少なくない。


昨年のネタは「内輪ノリで作られた知らん人のLNEスタンプ」。

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毎年、地味ハロウィンの準備に取り掛かり始めてから当日まで、芸人か?というくらい「ちゃんとウケるかな、ウケなかったらどうしよう」とずっとそわそわしているのだが、結論から言うと、ありがたいことに過去4回の参加中一番会場の反応が良くてとても気持ち良かった。

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これが実際の写真。

渾身の手作りパネルも褒めてもらえたが、それ以上にこの表情を「面白い」と言っていただける方が多く、実は私としては予想外の反応でもあった(もちろんいろいろ研究した上での表情でもあったのだが)。


この日のMCは、デイリーポータルZの林雄司さんと、古賀及子さん。

司会の古賀及子さんが、私の仮装(というか顔)を見てすぐに、こう言って下さった。


「なんか、俳優さんとかですか?」


その時は必死で違いますと否定したが、いや、確かにその時は芝居の経験なんてゼロで、役者でもなんでもなかったのだが、ひそかに舞台役者に憧れている時期でもあった。


仕事に疲れ切って、そして好きなことや趣味にもう少し真剣に取り組みたいなあと思って、新卒からお世話になった会社を辞めた2年前。

ミュージカルへの憧れが強かった私は、歌やジャズダンスをその憧れだけで習い始め、もちろん20代後半から始めて到底それで食っていけるような才能もないので、趣味に毛が生えたくらいの感覚でなんとなく続けていた。

歌を習っている音楽教室の先生に、せっかくならオーディションとか挑戦してみたら?と言われ、いくつかの「未経験でもOK」なオーディションに挑戦しては書類選考で落とされ、「ま、いっか。実力も経験もないから仕方ない。」とゆる~い感じで日々を過ごしていた。

でもどこかでやっぱり「舞台」への憧れがあった。

お芝居とかに出てみたいなあ~、自分のことを役者って言ってみたいなあ~。


そんなさなかの、今回の古賀さんの一言だった。


「俳優さんとかですか?」


聞いた瞬間、否定はしたが(なぜなら私は俳優ではないので)、でも確かに舞い上がってしまった。テンションがめちゃくちゃ上がった。

「私でも、役者足り得る要素があるのかもしれない」

「私でも、俳優に見える人がいるのかもしれない」

そう思うとウキウキしてしまった。


そしてたまたま、その1か月後、音楽教室の先生に新たにオーディションを勧めてもらうことになる。

「今回もまあ、記念受験みたいな感じだな。ちゃっかりうまくいくかもしれないし、経験として一応やってみよう」という感じで応募してみたところ、なんと初めての書類選考通過。

そして、生まれて初めてのオーディションに参加し、あれよあれよという間になんと合格。晴れて役者デビューを果たすこととなった。


間違いなく、古賀さんの言霊だったと思う。

古賀さんのあの一言で、自分でももしかしたら役者になれるかもしれない、可能性はあるのかもしれない、と心のどこかに自信が芽生えた気がする。


ちなみに私はこの言葉をオモコロの室木おすしさんが言う「たまに取り出せる褒め」にしている。


よく思い返せば、オーディションの演技審査のときに意気込みを聞かれ「マスクでわからないかもしれませんが、表情筋をめちゃめちゃ使って頑張ります!」と言った。(半分はウケ狙いのつもりだったがこれは残念ながらちょっとスベった)

今までなら表情筋がーなんてそんなこと言わなかっただろうし、そんな風に考えたこともなかった。

その言葉が咄嗟に出たのも古賀さんのあの一言が嬉しくて、小さい頃に家じゅうの家具や家電に貼ったお気に入りの可愛いシールのように、いつも心のどこかに張り付いていたからのように思う。


というわけで、今月末と8月末に舞台に出ます。

嘘から出た実…と言うと少し意味が違うが、地味ハロウィンというステージに立ったら、役者として舞台に立つことになっていた話。


初めてのお芝居ですが、ひいこら言いながらどうにか日々くらいついています。どうか一人でも多くの方に見守っていただけたら嬉しいです。

(ここからは宣伝です!8月の公演はまた近くなったらお知らせさせていただきます!)

ダブルキャストで、私はAチームでの出演です。なにとぞ!


公式サイト

吉野わい扱いチケット予約フォーム


アーカイブ配信もありますが、最少催行人員的なものがあります。ある程度人数が集まれば決定します。

舞台映像ですが、4Kカメラで撮る映像作品になるようなので、お楽しみに!

備考欄には忘れず「吉野わい」のお名前をご記入ください!

アーカイブ配信予約フォーム


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Cooch presents

BOOT RE IMAGINATION OF B.QUIET VOL.2

「逆流家族!2022」

新感覚タイムスリップコメディ!

■STORY

大学生の大島葵は6人家族の3女。上に双子の姉がいて、下には産まれたばかりの赤ん坊・進。

いつも仲良く過ごしてきた大島家の家族たちだったが、けれどその仲の良さは母の病死後、父圭介が義母涼子と再婚した事により幻のように消え去ってしまっていた。

ある日の夜。気付けば家族たちはまた互いに不満を口にし罵り合いをしてしまう。そんなバラバラの家族にしびれを切らしたように泣き始める進。 進の泣き声と共に、やがて家族のいる空間はぐにゃぐにゃと歪み始め、彼らの過ごす時間は突然”逆流”をし始めてしまう。

1日が過ぎれば来るはずの”明日”は来ず、去っていったはずの”昨日”があたり前のように顔を出す。1日1日が戻っていくという事はつまり、生まれたばかりの進の誕生日が訪れた時、それは進の存在がこの世から消えてなくなってしまう事を意味していて…

■SCHEDULE

4月27日(水)19時 Aチーム

4月28日(木)19時 Bチーム

4月29日(金祝)13時 Bチーム/17時半 Aチーム

4月30日(土)13時 Aチーム/17時半 Bチーム

5月1日(日)13時 Bチーム/17時半 Aチーム

■THEATER

新宿シアターブラッツ

【住所】〒160-0022東京都新宿区新宿1-34-16 清水ビルB1

【電車】東京メトロ丸ノ内線新宿御苑前駅より徒歩3分

    都営地下鉄新宿線新宿三丁目駅より徒歩5分

    JR新宿駅、西武新宿駅より徒歩15分

■TICKET

通常前売り(自由席)/当日 4500円

プレミアムチケット(前方席・非売品公式パンフレット付) 6500円

※プレミアムチケットの前方席はご予約順にて指定席となります。限定30席

※プレミアムチケットはお振込のみでのご対応となります。精算方法は必ず「振込」をお選びくださいませ

【チケットに関する注意事項】

・チケット金額には消費税を含みます。

・ご購入済みのチケットは、いかなる理由でもお客様のご都合によるキャンセル・変更は一切できません。

・当公演は感染症対策として祝い花等をお断りさせていただきます。

【お客様へご協力のお願い】

・ご入場の前に検温のご協力をお願い致します。37.5℃以上のお客様には体調、また平温をお伺いし、ご入場をお断りする場合がございます。予めご了承ください。

・マスク着用の義務化をお願いしたく存じます。公演中・公演時間外含め、マスク着用の徹底をお願い致します。

・会場入口に、アルコール消毒液をご用意しております。ご入場の際に消毒のご協力をお願い致します。

・手洗い、うがい、消毒液利用の励行をお願い致します。

・咳やくしゃみ、発熱や全身痛などの症状がある場合は、会場にご来場される前に必ず医療機関にご連絡の上、指定された医療機関で受診されますようお願い致します。当日体調にご不安のある方はくれぐれもご無理なさらないようお願い致します。

・会場にて体調不良と見受けられた場合は、お声がけさせて頂き、状況によってはご退場頂く場合がございます。予めご了承ください。

・咳エチケットにご配慮頂けますようお願い致します。

何よりもお客様、キャスト、スタッフの安全を第一と考えた上で公演を実施できるよう努めて参りますので、ご理解・ご協力の程、何卒宜しくお願い申し上げます

■公式HP

https://bootbq.com/

■チケット予約フォーム

https://www.quartet-online.net/ticket/gyakuryukazoku?m=0tfcdhf




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