見出し画像

フィンテックの銀行化を歓迎するレポート

OCC(米通貨監督庁)の主任エコノミストが発表した論文で、ステーブルコインを発行する企業の国法銀行化のメリットが説明されましたと。

やっぱアレですか、リブラ(ディエム)ですか?

この記事の結びで「既得権益者の反発が予想されるとされています。
それは大手行だけでなくFRBもそうであると。

提出元がOCCということを考えるとき、民主党政権へ移行する前にやれることをやっておこうという姿勢と見る向きもあります。
民主党政権に移行すると相対的にFEDの力が増す、それに備えての駆け引きであると(これがガイダンスではなく、一スタッフの論文であることもその証左であると)

足元ではディエムがロンチされますし、Facebookが金融機関になればそれに続く企業はそれなりにありそうです(楽天も何故か米国で免許取得にむけて動いているみたいですし)

日本にも来るのか

日本への影響はどうでしょう。これが米国で実現されれば、この手のものは日本にも輸入されそうです。
もちろん金融業界のそれは規制や法令の違いがそれなりにあるので、概して同じになるとは限りませんが、まあ日本にも入ってくるならってことで。

アドテク業界では米国での萌芽がほぼ日本に輸入されてきました。肌感覚では大体2〜4年くらいのビハインドだったと思います。
リーマンで飛んだ金融エンジニアたちがアドテクに流れてから、アドネットワークは金融トランザクションのモデルを得て猛烈に成長、2016年くらいまで動き続けます。

もう最近じゃカオスマップもアドテクっていうかマーテクになってますね。

そして2017年にRocket fuelがSizmek に買収されたことで一旦の収束を見たと思っています(ちょー個人の見解ですが、なんか一時代が終わったなーって思ったんですよね)
その流れは日本にも来て、だいたい2018年後半に大きな流れとしてはキャッチアップされた印象です。

日本でFintech(仮想通貨)企業が銀行になるの?

完全に想像ですが、日本は独特の商慣習だったり法規制だったりで、欧米から面倒がられる向きもあります。海外の広告代理店が日本に来るとき、ほぼ必ず日本の代理店とジョイベンを組んで入ってきます(それも電博が大半なわけですが)

そのやり方がひとつあるのかと思いました、金融においても日本の金融機関(メガバンク、準メガ)と組んで入ってくるやり方です。たぶん当局としても監視しやすいんじゃないかと。

まあ、どうせ新しいトレンドが流れ込んでくるなら、元気なFintech企業と組んでみたいなと思いますし、日本全体に対しても、新しくて楽しくて実用的な金融を提供できるなら、それはそれで面白そうだなと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?