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新ベース誕生!

俺のメインベースはVellmor Guitars(ベルモアギターズ)で作ってもらった、ピンク色でお馴染みVTB-KURO MODELと、ネコでお馴染みVMB-KURO MODEL。
かなりの情熱とこだわりを詰め込んだベースだ。

Vellmor Guitars
左:TB(サンダーバード)
右:MB(モッキンバード)

そしてMTV Unpplugdや新曲のRECでも使用したVJB 424DX ASH。
TBとMBはLIVEで大活躍しているし、VJBは家でも毎日4~5時間は弾きまくっている。

Vellmor GuitarsのJB(ジャズベース)にクッピーラムネのステッカーでカスタム。
これで毎日ひたすら基礎練習をしている。

もちろん今後も使い続けるのだが、TBとMBは特性的に非常に偏った音(良い意味で)なので、武道館が終わってから今後も活動を続けるにあたり、どうしても欲しい音が出来てしまった。それを作りたいと思った時に一つ思い出した事がある。
※VJBを手に入れたのはもっと後の話。

以前、楽器屋さんに行こう!の企画で池袋のイケベ楽器にお邪魔してポスターを貼らせて頂いたり試奏をさせて頂いたりお話を聞かせて頂いたりしたときに、ふと目に留まった一際美しいベース。そのメーカーがSago(サゴ)だった。

今まで無骨なベースばかり作ってきたが、俺が頭に描く「美しく厳ついベース」をSagoで作ってもらったら…と思い立ったんだが、Sagoがどんなメーカーなのかも知らない。
ならばSagoに行ってみよう!

という訳で兵庫県尼崎まで行っちゃいました。
武道館公演が終わって少ししたくらいだから11月かな?
いろんなベースを試奏させて頂きました。

まずは工場見学をさせて頂き、社長さんともお話をさせて頂きました。
Vellmorの社長さんともこうやってお話をして、この人に作ってもらいたいと思ったからベース製作をお願いしたからね。
復活の時も真っ先にVellmorに連絡してMBを作ってもらったのさ。

この日は社長さんやスタッフさん、
職人さんにもお話を伺いました。

Tシャツ作る時も、衣装を作る時も、Leadの時も、手塚の時も、他のグッズを作る時も、なんでもそうなんだけど、やっぱり自分で現場に行って、見て聞いて触ってからでないとね。
少なくとも俺はそうでなきゃイヤなんだ。
やっぱ行って良かった。

この日は1月の大阪城ホールを見てもらって俺の音を聴いてもらう約束をして帰りました。
あ、大阪城ホールで3曲だけ使った白いJBはSagoからお借りしたものなのさ。

Vellmor GuitarsのVJB(左)を手に入れるまでの間、SagoのJB(右)をお借りしました。

そして年が明けて2月。もう一度Sagoにお邪魔して、改めてベースの製作をお願いしました。


みなさん、長らくお待たせ致しました!
ネコをこよなく愛する51歳渾身のベース…

そのデザインがコレだ!!

めちゃくちゃカッチョいいだろ!?

俺の頭の中のデザインをお伝えして
完成予想図を作ってもらったのだ。
指板の肉球ポジションマークと
肉球型コントロールノブがポイント。

形状は80年代、一世を風靡したWB(ワーロック・ベース)タイプ。実は俺は19歳の頃までフェルナンデス製のWBを使っていたのさ。

この白いベースがフェルナンデスWB
それを持っている金髪の露出狂が18歳の俺

こういった一般的な形状をしていない所謂「変形ベース」は平成・令和という時代の流れの中で完全に廃れてしまった。実際の所、俺もデビューしてからはずっとフツーの形状のベース(中身はフツーじゃないんだけどね)を使っていたからね。

フツーの形のベースは弾きやすいし、メンテナンスもラクだし、何の文句はないんだけど、やっぱ俺ってヘヴィメタルじゃん?
変形ベースが大好きなんだよ。
これまでTBもMBもWBもLP(レスポール)もRB(リッケンバッカー)もスタインバーガーもクリスタルベースも使ってた事あるんだよ。
それくらい好きなんだよ。
ってか、1995年までフツーのベースを使ったことがないんだよ。

でも、ストラップを長くして低く構えないとカッコ悪いし、そうすると弾きづらいのも事実。REC時に座って弾けないモノも多い。
そこで「座っても弾けて、音もこれまでの既製品には存在しなかった変形ベースを作りたい!」と、このベースをデザインしたのだ。

デザイン的には問題ないので、木材やパーツ、カラーなど細かい仕様を打ち合わせる。「これまで誰も作ったことのないWB」がコンセプトなので、徹底的に差別化を図る。
Sagoは国産の木材にこだわっているので、ボディ材を欅の1ピース(※1)にしてトップはフィギュアド栃、ネックを赤樫(※2)にしてボルトオン。
俺が何を言っているかわからない人も多い…ほとんどの人がチンプンカンプンだとは思うが、とにかくこんなWBは珍しい…というより存在しないと思ってくれれば良いよ。

そして指板には珍しいピンクアイボリー。これは木材自体が最初からピンク色(※3)という俺のためにあるような木材。むしろ、これを見たからこのベースを作ろうと思ったくらい。

では、製作工程を簡単に紹介しちゃうよ。

まずはどの木材を使うか自分で選ぶ。
選ばれた欅。
切り出すんだけど、一般的にWBは分割して別の木材と組み合わせる事が多いんだけど、
そこはひねくれ者の俺らしく1ピース。(※1)
PU(ピックアップ・弦の振動を拾うマイク)とコントロールノブの位置。
PUは一般的にはPタイプ(プレべに付いてるヤツ)を二基搭載するんだけど、
やはりひねくれ者の俺はJタイプ(ジャズベに付いてるヤツ)を搭載。
ネックもスルーネックやセットネックが一般的なんだけど、あえてボルトオンにしちゃう所がひねくれ者。(※2)
裏の木目も美しい。
指板を貼る前。
塗装の色見本。
上下で塗り分けてもらい、下の色の濃い方を選びました。
このピンク色は塗ったんじゃないんだぜ。(※3)
塗装。
トップの木目がウチの毛玉(※4)の背中に似てるヤツを選んだのさ。
(※4)
完成!!美しい!美し過ぎる!!
WBJ-Kと名付けました。
「ワーロック・ベース Jタイプー黒柳仕様」
という意味です。
コントロールノブ。
5つあるけど、1つ以外は全部ダミー。
男は1ボリュームだ。
ポジションマークの配置も完璧。
裏も美しい。

どうよ!?どうよどうよ!?


コレは会心の出来映えですよ。
こんなにカッチョいいベース作っちゃった。

そしてコイツが11月3日から12日までイケシブで開催されている低音共振祭で展示されているんです!
出来立てホヤホヤで俺もまだ触ってないし、なんならイケシブの展示で初めて見ることになるんだけど笑

コレを持ってステージに立つのは…乞うご期待!!

〈WBJ-K 仕様〉
◼️ボディ:欅1P
トップ:フィギュアド栃
ネック:赤樫
指板:ピンクアイボリー
フレット:Jescar47095
ピックアップ:L(x) BJ4 F/R
ペグ:Gotoh GB528
ブリッジ:Gotoh 404BO
コントロール:MVo
◼️塗装
カラー:シースルーピンク   ヘッドマッチング
フィニッシュ:ウレタングロス

おまけ

Sagoのパター。
打球音がめっちゃ良い音なんだよ。




ここだけの話…

実はVellmor Guitarsでも1本製作中!


コイツもヤバい!!
乞うご期待!!

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