大手企業経理マンが独学で全経簿記上級を取得するまで(3作目/3部作)

こんばんわ。
さて、このシリーズは、今回が最終会となります。
今回は、勉強開始から合格までの道のり、私からのアドバイスに関して記載しております。

勉強開始から資格取得までの道のり


 
2019年4月
・コロナ感染拡大による在宅勤務の増加、先行きのキャリアの漠然とした不安から、日商簿記1級・全経簿記上級の勉強を開始
・平日は朝一時間、休日は三時間を目標に勉強。まずは継続が大事と考え、具体的な進捗は気にせず、時間で勉強管理。休日は実際は2時間程度でした
・前述の①簿記1級のテキストを1周やったあと、簿記2級の問題集で勉強を実施しました
 
2020年2月 日商簿記2級不合格
・力試しで受けましたが、69点で不合格でした。ケアレスミスが多かった記憶があります
 
・試験後は、1級の過去問をひらすら解きました。わからないところは理解するまで、時間をかけて解きました。
 
2021年11月 日商簿記1級不合格
・全体で59点/100点で不合格でした。商会で32、工管で27くらいだったかと。とりあえず、工業簿記が全然だめでした。
・過去問では70点とれたりとれなかったりだったので、実際の試験ではマイナス10点くらいになるんだ、と実感しました。
 
・試験後は、年明けまで一休みし(11月の試験に向けてかなり追い込んだのと、仕事が忙しく)、全経簿記上級の問題集を解きました。
・日商簿記よりは解きやすい印象でしたが、工業簿記が相当難しい時がありました。
 
2022年2月 全経簿記上級不合格
・187点/400点で不合格でした。商63、会84、工9、原31です。
・工業簿記は初めに計算ミスをしてしまって芋づる式に失点、原価計算も冷静さを欠いて散々でした。
 
・この結果から、工業簿記、管理会計の強化の必要性、そして、試験後半戦の工業簿記、管理会計できっちり実力を発揮する持続力の重要性を認識しました。
 
・このあとは一休みをせず、すぐに日商簿記1級の過去問にとりかかりました。
 
2022年6月 日商簿記1級不合格
・61点/100点で不合格でした。商会で33、工管で29くらいだったかと。
・この時も工業簿記の計算ミスがあり、10点だった記憶があります。この計算ミスがなければ受かっていたのに、、と相当ショックでした。
 
・と、少し落ち込みましたが、すぐに全経上級の過去問にとりかかりました。
2022年7月 全経簿記上級合格
・4度目の正直で晴れて合格しました。商70、会54,工63、原95の282点/400点の滑り込み合格です。
・この時は、商業簿記と原価計算において、前日に復習していた内容が出題され、運も味方しました。また、難関の工業簿記の計算ミスがなかったことが合格の大きな要因だと思います。
 

私からのアドバイス


1.  諦めない
・上述のとおり、日商簿記1級・全経上級の試験に3回おちまして、精神的にもきつい時期もありましたが、ともかくコツコツやり続けました。
・世の中には独学で合格している人がたくさん居るんだ、自分にできないはずがない、と強い意志をもってやり続ければいつか合格するもんだと実感しました。
2.  自分の頭で考え抜く
・簿記1級・全経上級の試験を合格するには、腹落ちするレベルまでに理解してないと厳しいと思います。
・私が実践したのはとにかく書いてみる、ということです。図で書いてみたり、表で書いてみたりすると、余計な情報がそぎ落とされ、自分の頭がクリアになり、視覚化されます。その作業を繰り返すことで、自然とインプットされました。
・この作業は、仕事において難しい内容をわかりやすく資料に落とし込む作業と全く同じことで、業務のレベルアップにもつながったと思います。

以上となります。
日商簿記1級・全経簿記上級を独学で勉強されている方の手助けになれば、幸いです。

今後は書評などを最低月2回のペースで発信していければと思います。
どうぞよろしくお願いします!



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