見出し画像

”思いつき”定義集Ⅱ㉒「て」

【低気圧】高気圧に覆われた晴天は心地よい。が、ときに適度な低気圧の通過も必要。農業に雨は欠かせないし、漁業でも漁師に休息をもたらす。
 ただし、パートナーの心中に低気圧が停滞するとロクなことはない。恋人同士なら別れの予感、夫婦なら離婚の予兆。人間関係の比喩としては高気圧に軍配が上がるだろう――つねに高気圧なのもどうかとの危惧も抱かないではないが(干からびてしまう)。

【敵】「思い込み」「想像の産物」の場合もあるが、イジメのように実際に攻撃される側からすれば死活的かつ悪魔的な存在。敵を認識する能力は自己防衛能力に等しい。ゆえに対策は必要(逃げる、隠れる、やっつける)。個人的には逃げることを推奨する。というのも、省エネで済むだろうから(ふざけているわけではありません)。
 なお、組織や国家になると意図的に「仮想敵」を創造するのが当たり前。敵を無理矢理設定しないと自己の権力を保持できないから。つまり外敵を強調して目をそらす古典的なやり口(とくに大国の対外政策)。意外と効力を発揮する。歴史を顧みると、こうした「仮想敵」に惑わされてきたがゆえの仲違いではなかったのか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?