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”思いつき”定義集Ⅱ㉜「む」

【むさくるしい】ネガティヴな気分を表現する形容詞。なので個々人の感じ方に違いがある。想像上の事例。
◇事例①:カフェ、レストラン――上着を脱がず食事中にクチャクチャ不協和音を奏でる人。皿をドラムと勘違いしている人。レジで店員を詰って調和を破壊する人。
◇事例②:病院――ジジイだからというだけで威張るジジイ。耳が遠いせいか自己拡声器の音量が最大限。とりあえず正気であることを願う。
◇事例③:その他――梅雨空にダウンコート。満員電車でスーツからまき散らされる悪臭。
◆注:誰も何も言わないところがむさくるしさの根っこにあるのかも。自覚ない人に言っても仕方ない。ひょっとしてわたしも?

【難しい】真面目な人の回答は「人生」。ちなみにわたしの回答は「2万ピースのパズル」。いずれも考えようによっては簡単。どのみち時間が解決してくれるだろうから。「人生」と「パズル」の間に大した差異はない(のかもしれない)。

【無駄】人生に限って言えば、存在しないが存在するかのように思わせているモノやコト。その文脈で「無駄」を連発したがる人には皮肉を込めて「あなたの就寝時間こそ無駄ですね」と一声かけておくといい。
 もちろん生活のなかで無駄を感じることはあるし必要である。多くの人が経験する例を挙げると買い物の失敗(無駄遣い)。が、授業料の高い勉強と思えばその後の無駄を減らすことにはつながる。
◆注:無駄を否定する発想の裏には合理的(rational; reasonable)であることを正しいとする思い込みがある。場合にもよるが、囚われ過ぎるのもいかが(個人的見解です)。

【無能】自分を有能と錯覚している人に妥当する形容。「有能さ」を表沙汰にしたい人には悪癖があり、一般的に――あくまでも一般的に、「おまえ」「てめえ」「バカ」など接頭語・接尾語もどきが伴う。「有能さ」をアピールしたい人は自分以外を貶めることで自己を持ち上げることにエネルギーを注ぐことが多い。
 ただし発せられた言葉だけで判断するのは短絡的。「おまえ」「てめえ」「バカ」などと言いつつ有能な人もいる。有能な人を見分けるのは意外と難しい。見分け方としては悪意を感じるか否かにかかっている。その直感こそ大事にしておきたい。
◆注:そもそも「有能」「無能」の基準を確立することはできない。ただ、無根拠に自己の「有能さ」を押し付けたがる人はいるもので、ここではその面倒な人たちを想定している。

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