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【転載】西南学院大学を卒業できませんでした。

5年にも及ぶ西南学院大学でのミッションを完了できなかった。
2015年3月31日付で西南学院大学を離れた。
ぐっばい西南。今までありがとう。

卒業報告(Open Network Labを卒業しました)の直後に卒業できない報告をするやつはなかなかいないだろう。
「卒業すべきほうは逆だろ」っていうツッコミとかお見舞いとかお待ちしております。後輩が先に卒業していく感覚はすごく新鮮で面白かったよ。

そもそも僕がまだ学生であることすらあまり世に知られていなかったのかもしれない。なぜならまともに大学に通っていたのは4年前にも遡るからだ。
大学2年生になった頃から大学へ足を運ぶ機会が薄れていった。いじめとかではないので安心してほしい。ただ大学へ行く気がなくなっていったのだ。世間的にはこのような状態のことを「ただのクズ」と呼ぶらしい。

大学に行かなくなった理由はシンプルだ。大学に行く理由がわからなくなったから。みなさんはなんのために大学に行った、もしくは行っているのだろうか。卒業のため?就職のため?親孝行?それとも本気で学びたいものがあるから?僕にはそれがわからなくなった。僕は、西南学院大学の商学部経営学科に通っていた。福岡大学附属大濠高校という進学校から現役で入学した。高校時代は本当に勉強しかしていなかった。大濠は男子校で、しかもかなり校則が厳しいので、正確には勉強しかさせられなかった。高校時代から経営学が学びたかった。大学では本場の経営学を勉強できると思っていた。しかし、理想と現実のギャップが激しすぎた。

経営学の教壇に立っている教授は経営をしたことがない。いわゆる”経営学”は大きな組織を円滑に回し、利益を最大化させることを目的とした学問だ。18歳の僕にそんなことをいきなり言われてもさっぱりわからない、ピンとこない。そもそもそれは会社を作るときに必要な知識なのか。やってみないとわからないことのほうが多いのではないだろうか。ここで気付いた。学問として学ぶ経営と、体験から学ぶ経営があるということに。そして今の僕に必要なものは後者だと。

もちろん行く大学によって経営学の教え方は違うし、僕の選んだ大学が僕に合わなかっただけなのかもしれない。だからこそもっと大学に行く意味を考え直したかった。学問としての経営がいずれ必要になることはわかっている。いつかまた大学に行きたいと思ったときに行けたらいいかなと思っている。個人的にはアメリカの大学で経営学を学んでみたいな。

大学2年生以降は休学していたわけではなく、学費だけ払っていた。そして大学4年生になる2013年から休学をした。
西南学院大学は少し特殊な仕組みで、あまり学年という概念がない。つまり留年がない。卒業延期という表現を使う。単位を取っていなくても休学しても8年間は通えるよっていう仕組みだ。さらには再入学制度もあり、もし学校を辞めても2年以内だったら入学金10万円で入学できるらしい。なんとも学生に優しい大学だ。他の大学も見習ったほうがいい。

話は戻るが、大学2年生以降なにをしていたのかというと、持ち前のフットワークの軽さを活かしてなんでもした。本当になんでも。その中で様々な経験と出会いがあった。間違いなく今の自分の基盤を作ったのは大学2年生からの2年間の活動だと思う。
そして2013年9月に現フラップ株式会社を設立した。経営というものを体験を通じて学びたいと思っていたからだ。
スタートアップなんて特にそうだ。経営思想論とか生産管理論とかの概念は知っておくべきなのかもしれないけど、ITという最先端の業界の、めまぐるしく変わる環境の中で事業を圧倒的なスピードで伸ばしていかなければならない。先人たちが築いてきた概念すらも壊していくべきだと僕は考える。今まで通りのやり方で通用しなくなってきているからスタートアップは面白い。その世界で生きたいと思ったからこそ、今の僕に経営学は必要ないと判断した。

ちょうど1年前こんなブログを書いていた。
5年生始めました。

2年間の休学を経て、僕は退学という選択肢を選択した。
これは東京に行く覚悟をしたときにはもう決めていた。
休学をして、経営を体験し、それからまた大学に戻り経営学を学ぼうと思っていたが、それはきっと近い将来起こることではないと感じた。今は事業にすべてのリソースを割き、それはあと数年続くだろう。だったらもう早めに大学を切り離して事業に集中すべきだ。そんな思いから退学した。
たくさんの人に反対された。
「大学は卒業すべきだ」
「入学したなら卒業もしなさい」
「後悔するよ」
人には人の考え方があるので、それらの言葉はすべて正解だろう。ただ、僕の中では正解ではなかった。起業家たるもの、人に反対されてもやるものだ。笑
これであと戻りができなくなり、やるしかなくなった。とポジティブに捉えたほうが良いだろう。高卒自営業というとちょっと怪しいが、あのとき辞めておいてよかったねって言われるくらいには結果を出すつもりだ。乞うご期待。

5年間使い倒した学割も使えなくなるのは少し寂しい気持ちはある。しかし逆に「学生起業家」とまとめられるのが嫌いだったので、そこから逸脱できることは開放感がある。起業した以上、学生だとか若手だとか関係ない。すべては結果で示すしかない。僕らはもう学生とか若手とか関係なく戦えるステージに向かわなければならない。準備は整った。あとはやるだけ。これからも僕の動向から目を離さないでほしい。

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