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2019年2月2日(土)第1回東京思風塾「第二の黎明期を作る問いとは」をテーマに開催

年間テーマ 

【問いを持つ~その中に未来がある~】

第1回  第2の黎明期を作る問いとは
今年開催のテーマは主に問い!について
そして、5月の元号の変更に伴い、4月は「新しい御代をいかに生きるか」
※ 6月1日(土) 『思風会全国大会in広島』
の開催になります。

思風先生からは
第二の黎明期の説明からして頂いたのですが

その語源がヤスパース。
※ヤスパースって実存系の権化みたいな人だった思うのですが、唯物史観の実存(実存は本質に先立つ)に感性のヒントを得るのは
初耳かもしれないです。今までは観念、唯心論的な内容に対して挑戦し否定し続けた実存から得られるのだと。

ヤスパースといえば限界状況
・元々ナチスの弾圧にあっていたヤスパースが唱えた限界状況は、不安、死、恐れを言っていて
限界状況に至った人間は自分の限界をまず気づき、あらゆるものを超越した存在に気付く(人間ではどうしようもない事を成し遂げる方)

そして限界状況がなぜ私たちにあたえられるか

そこは超越した方から与えられているのではないか?

それを暗号といって、暗号解読は
現在の状況かで精いっぱい生きる
でも暗号を知るには挫折が必要。

最終的には頑張るという事を言いたいのですが、
言い方を変えて、ニーチェは「超人」サルトル「アンガジュマン」
ハイデガー「先駆的了解」釈尊「生老病死」

現実のつらい、苦しい現状をまずは受け止めて、苦しい所からいかに乗り越えるかを説いてるのは共通していると思われるところ。

※ヤスパースはナチス弾圧を受けていて、思風先生がよく引用されるベルクソンは第2次大戦下、病気、疎開、極貧生活でさみしい最期を迎えていて

哲学者の方で生き方、これからの在り方を唱えている人というのを辿ると
原体験に大変つらい環境にあった方が多いのではないか?と。

戦争は当たり前の時代、弾圧もあり、
苦しみを受け入れざる負えない状況下だったからこそ
幸せになりたいというよりも、不幸を少しでも取り除きたい、といった反動が大きいのかなと思い

そこには日々突きつけられるマイナスな事をいつも体験しながら
何とか変えていこうと毎日毎日思い続けたからこそ出てきた思想なのかなと思い、
突き詰めて考えるというのが理性的かも?しれませんが「問う」事は徹底していた時代だったんだろうと思います。

今のように、そこまでつらい現実と不幸せな環境が無い中だと
命から湧き上がる、魂の叫びで「幸せになりたい!」という思いは相当な厳しい体験がないと持ちにくいのかもしれません。

選択肢が多すぎて何をしたいか分からない、とりあえず食べてはいける
そんな環境下に生きる指針を示した哲学者っていたかな?
と思うと、あんまりいなかったんじゃないかと思っていて
モデルとなりえる人、思想が見えにくい今、苦しみも多種多様な苦しみに対しては
多種多様な解決法、解決策があるのではないかと思うところで
(病気、介護、心、人間関係、金銭、仕事、ライフスタイルの変化→人によってさまざま)
(昔は貧困、弾圧、戦争→共通していた悩み苦しみ)

いろんな解決方法を知る事って大切なのかなと思います。

例えば自分の様なITを仕事にしている人間であれば
・技術を知ることで、これが便利になり、これは仕事として無くなる
・AIが感受性を持てないのであれば、感受性の部分に焦点を宛てたITの仕事は何だろうと考える
心に響くのは動画であり、コンテンツであり、ヒストリーや物語だったり
その部分に焦点を当てたサービスにシフトしていく。

逆に感受性を持つ事がAIでできれば、
AI,ロボットを自分のコピーや、弟、妹ととらえて
「この子は何をしたら喜ぶかな?」と考えてみたり

支配されるAIではなく共感するAIを作るで発想してみると感性って重要じゃん!みたいになるかな。と思います。

逆に、心の痛み、苦しみの分かるAI、ロボット作りとか出来れば
どう苦しみ、心の痛みを教えることができるか(プログラムするか)とか考えると面白いかな。。

なので、技術進化のみに焦点を当てている段階ですが、その後に来るソフト面の段階って
意外といろいろあるかもと。ちょっと期待してたりします。

エンジニア、プログラマーの方であれば
プログラミング言語でパイソンというのがあるのですが、(Facebook、Instagram、YouTubeの開発言語)

パイソンを技術として取り入れる事ができれば、その後はイマジネーションとクリエイティブの世界で技術的な下地があるからこそ、夢想空想じゃなくて現実的にこんなサービスが展開できる、こんな面白いことができるといったクリエイティブな頭になる事って結構面白いと思います。(悪用はダメなのですが)

エンジニア、プログラマーの方であれば
プログラミング言語でパイソン
IFTTT

プログラムが出来なくても
簡単にできるIFTTTとか見ると
SNS間の連携でこんなことできるんだ。って面白い気づきがあり
そのこんなことの部分にクリエイティブな発想ができて、そこに感性が入り込むポイントがあるのではないかと。

講座に戻り
第二の黎明期はドイツの哲学者、カールヤスパースの言葉
1949年にヤスパースが書いた「歴史の起源と目標」
その書物の中で、これから人類はこれから第二の精神の黎明期を迎えると予言している。

第一の黎明期から考えると
ヤスパースは「枢軸時代」と名付けている。
紀元前500年頃から発生した精神的過程。そこに最も深い歴史の切れ目がある。我々が今日に至るまで、そのような人間として生きてきたところのその人間が発生したのである。その時代が要するに<枢軸時代>と呼ばれるべきものである。

中国=孔子、老子、墨子、荘子、列子
インド=ウパニシャッド、仏陀、懐疑論、唯物論
イラン=ゾロアスター
パレスチナ=エリア、イザヤ、エレミヤなどの予言者
ギリシャ=ホメロス、ソクラテス、ヘラクレイトス、プラトン
全世界同時期に偉大な人物が生まれ、以降の人間の生き方を導いた。【生き方に目覚めた】

それを前提に考えると、これから我々はそれに匹敵する精神の黎明期(第二の黎明期)を迎える時代に来ている。

「黎明期に人類が気付く事とは」
命から湧いてくるものは根底に宇宙がある。
生命の目的=「何のために生きるのか」
それは2つ、自己保存と種族保存の欲求

そこには「欲求」が存在し、そこにこれから人間が人間らしく生きていく根本原理がある。
本能的に食べて、寝て、健康に留意して生きる、子孫を残す
すべての生物に共通していること。母なる宇宙が生きる目的を与えているのが欲求だとしたら
欲求を否定する事は命の目的に反する事になる。

これを知ることが第一回の黎明期を超え、第二回の黎明期に人類が気付く事。

欲求、欲望を悪とみなさず、人間が人間的に生きる為の根底にある欲求、欲望が無ければ生きる意志が育たない。
欲求、欲望の意味を自覚して、みんなの為になる、感謝される方法で欲求、欲望を実現してほしい。

「激動の時代に本当の自分を生きるには」
命から湧き上がる欲求、欲望、興味、関心、好奇心を実現しないといけない。それが自分の哲学。

本音と実感を大切にする事。

そして、天分のツボを知ること。

天分のツボとは

1.やってみたら、好きになれるかどうか?

2.やってみたら、興味関心が持てるかどうか?

3.やってみたら、得手・得意と思えるかどうか?

4.やってみたら、他人よりうまくできるかどうか?

5.真剣に取り組んだら、問題意識が湧いてくるかかどうか?

5つに共通することは実践すること。肉体を使うこと。

天分のツボに、はまった人生ほど面白いものはない。すべてでなくてもいい。 理性に従って生きる人生は個性のない、ただ頭のいい人間になる。