釈正輪老師講和会開催

今年1回目の釈先生講和会開催
冒頭に、釈先生から

これからの日本人としての価値観について

世の中が進む事に対して、価値観が希薄になっている事を感じている。
それは年間3万人近くの自殺者がいる中
日々問題を抱えている事が凄く多くなってきて、
我々の親世代、おじいさん世代の方々が大事にしてきた事は何なのか?

私たちがこの国に生まれた事の意味はどこにあるのか?
それを講和会を通じて、日本人は素晴らしい民族だと自覚する所から
ご自身の経験を通じて、特に外から見る日本の素晴らしさの視点も踏まえて
今年も活動していく旨のお話を頂きました。

今回は2019年初回という事で、参加者の方々から聞きたい知りたい内容を基に質疑応答形式でいろいろと語って頂きました。

いじめ、自殺問題、これからの時代と価値観など

改めて思う事の1つに昨年から、今の状況を救う事が出来るのは、仏教しかないのではないかと感じている。

様々な宗教を経験する中、お釈迦様が唱えた仏教を教えていかないと本当に人を救う事は出来ないのではないかと
いう思いを強く持つ様になった。その根拠の1つに、人間の持つ悪の部分も仏教はしっかり説明している。
良いところだけを見るだけではなく、生々しい悩みの部分も含めて人を救う事が本質的に出来るのが仏教ではないか。

人間のマイナスの部分も見つめてという点では、実存系の哲学者はじめ、五木寛之が印象にありまして、母の無残な死、当時ソ連から妹の手を引っ張りながら38度線を逃げる様に逃れてきた生活。本当にマイナスのどん底を経験した人でないと本当のプラス思考になれないという言葉が印象的でした。

ハイデガー曰く

死から自由になるために、自分の死を理解することを、死に先駆ける「先駆的了解(せんくてきりょうかい)」と表現し、そこに至ることで、死から逃亡せずに自分に今何ができるかに向かうことができると

「死」を自覚した時に自分の将来全体を見定めやすくなり、可能性を求める本来のあり方に戻ることができる

ショペンハウワーも
すべてに意思がある
意思は無限にあるもので、完成や終着点はない
完成がないということは世界は永遠に不完全
そのような不完全な世界は人間にとっては「苦」である

その苦からの解放に同情(同苦)
自分の苦悩だけでなく、他者の中に自分と同じ苦悩を見出し、他者を理解しようとする
それによって愛が生まれる

そんな感じでマイナスの部分があるというのは仏教も実存系の教えも共通している所で釈尊曰くの四諦と八正道(はっしょうどう)の部分に該当する箇所かなと。

四諦
「苦」そのものを直視し、心の表面でごまかすことなく一時の喜びや、楽しみは、いつかは消え失せ、その影には必ず「苦しみ」がつきまとうという事を断ぜられた真意

しっかりと「現実」を見すえて「苦」を正面から受け止め、その原因を見つめる態度が大事であるという事です。このような時「諸行無常」の真理を悟り、今の苦しみは永遠のものでもないし、今の楽しみや喜びも永遠ではなく一時的なもので、これらの現象にとらわれない生活習慣をつけること!
一. 苦諦:人生は「苦」であるという真理
二. 集諦:苦の原因は「割愛」にあるという真理
三. 滅諦:その苦を滅した境地が「悟り」であるという真理
四. 道諦:その悟りに到達する方法は「八正道」の実践であるという真理
お釈迦様は、まず人生は苦であり(苦諦)、その苦の原因は「割愛」であるとし(集諦)、この割愛を滅し、あるいはコントロールすれば、苦に悩まされない境地(涅槃)を得ることができるとし(滅諦)、さらに、この苦を滅する修行方法は、八正道の実践である(道諦)

八正道(はっしょうどう)
正見・正思・正語・正行・正命・正精進・正念・正定

「正しい」とは「真理に合った」・「調和のとれた」考えや見方、行動をさし、小我「自分本意」にとらわれて、自分自身を過大評価し、不平・不足・不満などの苦の種をつくらない大きな立場で物事を判断できる人間となる事を示す道として解き明かしたもの

自殺問題に関しても、自殺したいと思って死んでる人は少ない。死にたいよりも恐らく苦しみから解放されたい。どんなにあがいてもどうしようもない状態になってしまった現状を打破したい、変えたい。それが本質であろうと。

昔はいじめてもその後カバーするガキ大将の様な人がいたけれども、ネット社会においては弱い立場の人に対して周りがいじめるという状況になってきて、まず相談できる環境や場づくりが求められているとの事。

言葉の暴力が直接ではなく、SNSを通じてメッセージが送られるというニュースを見ると相談したくても誰に?どこに?が分からず家族や先生など身近な所よりも常に身近に在る携帯から来るメッセージに心を痛める方も多いのかなと。

大人の世界でも移民法の改正、技術革新による生活スタイルの変化がますます加速され
国境が無くなり、様々な考えを持つ人たちとのかかわりがもっと増える中において
生きる基準が示しづらくなっている現代において、誰かから与えられるものではなく自分で考え探し決める
そんな時代に突入してきている中で、しっかり自分軸を持てる人はいいものの、迷う人もたくさん増えてくる時代に突入。

そんな答えの無い時代だからこそ、周りに流されずに自分視点での幸せ、生き方、あり方は指し示してもらうものではなく、学んで体験して選択(決める)する事も時代の変化と共についてくる事なのかなと思います。


4

山本善武

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。