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【本】『DIE WITH ZERO』から考える

今しかできないことに金を使う

介護士をしていると「仕事を引退してこれから旅行に行けるってなった時に脳梗塞で車椅子生活になってしまった」と話を聞くことがあります。
車椅子でも旅行に行けなくはありませんが、人の手を借りるとなると気持ち良く旅はできません。
これまで仕事頑張ってこれからはご褒美期間だっただろうにと思うと胸がキュッってなります。

「DIE WITH ZERO」では今しかできないことをもっと真剣に考えてみては?というきっかけを作ってくれました。

何かを優先させれば、何かを逃すのは自然の理だ。家族と過ごすその時間は、働いてお金を稼げたはずの時間でもある。その逆も然りだ。

132頁

仕事をしながら家族と一緒に過ごせることはできません。仕事ダメ!家族優先にすべきだ!とまで振り切らなくてもいいかな。本の中では家族や自分の趣味に時間を使った方がいいよね、寄りの書き方でした。

あなたと子どもが人生のどの地点にいるかも重要だ。たとえば、「いつか、子どもとスキー旅行に行きたい」という望みをいつまでも先送りすることはできない。高齢になると、体力的に厳しくなるからだ。

135頁

子どもはいつまで家族旅行に付いてきてくれるのだろうか?と考えた時に「自分はどうだったか」が説得力ありそうです。僕の中学生の時は絶賛思春期で、家族とどこかに行こうものなら「ああぁぁン!!行かんわ!!」と今振り返るとパンチしてやりたい。
となると、小学生のうちがええな。今やん!
去年はディズニーへ。今年はユニバを計画中です。大人も体力あるうちに行っておいたほうがよさそうです。

かけがえのない機会が次第になくなっていく、という事実を意識しながら経験と金のトレードオフについて考える。すると、仕事をとるか、子どもとの時間をとるかの判断をより深く考えられるだろう。

136頁

トレードオフは仕事でも意識しています。Aという選択肢をとればBという選択肢は確実に不可能なケースでも「Aも Bも行けるっしょ!」と無理難題を要求してくる人が周りには結構いるなと感じています。
そんな時はきちんと「無理です」と伝えるよるようにしています。リーダーの僕がそれを許してしまうと部下が無理をすることになり「大変だったんですよ!」と後で報告が来るのは目に見えています。断るりょく大切です。

金は稼いでもいても、一緒に時間を過ごせず、経験も共有できないのなら、それはむしろ子どもに大切なものを与えているのではなく、奪っていることになる。子どもの人生を豊かにするのも「金」ではなく一緒に過ごした「経験」なのだから。

136頁

経験させるにもお金が必要ですよね。この文章だけ見ると「お金がなくても工夫次第で色んな経験をさせてあげれます」と鼻息フンフンしてきそうですが、やっぱりお金をかけて経験を最大限にしてあげることも親の役目かな。

私たちは、地元の博物館にはいつでも行けると思っているし、友人ともいつでも会えると思っているり。その結果、夜は自宅でテレビを見て過ごし、週末も特に何をするわけでもなく無駄にしてしまう。

197頁

ボーッと過ごしたい日もありますよね笑。
夜勤明け帰りでよく食べに行っていたラーメン屋が閉店することになりました。閉店するならもっと行っておけばよかったなと思うことはありませんでした。なんとなくラーメン屋を選んでいたわけではなく、その時に食べたいラーメン屋を真剣に考えていたんだなと今は思います。
#楽しみのラーメンを理由をつけてカッコよく言っているだけ

時間をつくるために金を払う人は、収入に関係なく、人生の満足度を高めることがわかっているのだ。言い換えれば、金で時間を買うメリットを享受するのに、金持ちである必要はない。

184頁

これディズニーの時にすっごく感じました。一般客より15分前に入場できるハッピーエントリーや時間指定してアトラクションに乗ることができるプレミアアクセスはお金はかかりますがその分、たくさんのアトラクションに乗り「楽しい経験」を積むことができたかなと思います。
長い時間並んでいる最中に家族と話す時間もプライスレス…ではありません。だって駄々こねるもの。ご機嫌をとらないといけないなんてストレスですもの。

大胆な行動を取らず、同じ場所に留まれば、安全に思えるだろう。だが、それによって何かを失っている可能性にも目を向けるべきだ。

258頁

現状維持バイアスですよね。バイアスを解除するには「気持ち」だけではどうにもなりません。ここまで出来るようになったら次に進むと「決める」ようにすると僕はバイアスを解除しやすくなります。人は弱い生き物です。僕はもっと弱い。

長くなってしまいました。
とっても良い本でしたー。

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あとがき

「ゼロで死ね」。子どもたちよ。父はお金残さへんで。

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