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ジョンとポールとカウンセリング

1957年7月6日、リヴァプールのウールトン教区教会で開催されたガーデンパーティで演奏していたスクールバンドのクォリーメンに紹介されたのが、当時15歳のポール・マッカトニー、クオリーメンの中心メンバーが16歳のジョン・レノンでした。二人は意気投合しバンドを結成し、世界の音楽シーンに革命を起こします。

もし、あのとき、ジョンとポールが出会わなければ、ビートルズは生まれなかったわけです。

才能のある二人ですから、それぞれデビューし人気ミュージシャンになったかもしれませんが、「A Hard Day’s Night」「Hey Jude」「Let It Be」「All You Need is Love」「Revolution」「Back in the USSR」などの名曲やセンセーショナルな曲が生まれたでしょうか?名盤「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」や「Abby Road」の構想を思いつくことができたのでしょうか?

多分、全然違う形になったと思います。

1+1=2ではなく、3にも4にも100にもなることがあるのです。
わかりやすい例で言えば、「ミッシェル」という曲があります。最初ポールがメロディーの出だし部分を作りました。

でも、それだけではいまいちインパクトがなかったのですが、ポールがそのメロディーを口ずさんだとたん、ジョンが、あの有名な「I love you I love you・・・」から始まるサビの部分を思いついたのだそうです。

サビの部分があって、はじめて「ミッシェル」という曲はひとつになりました。
このように、ひとりではなくふたりの才能が思いもかけぬ結果を生むということがあります。

同じような例は日本でもあります。忌野清志郎と井上陽水が作った、「帰れない二人」という名曲も同じです。2人が1行づつ詩を書いていって、2時間ぐらいで出来上がったのだそうです。

カウンセリングで行っていることは、こうした複数のミュージシャンによる曲作りに似ています。一人でうんうん唸っていても答えが出なかったのだけど、カウンセラーと一緒に考えていたら、例えばAha体験があって、いい答えが浮かんだとか、「そもそも答えなんて必要なかったじゃないか!」ということに気づいたとか・・・。

カウンセリング・テクニックというものがありますが、それは、Aha体験を生むための下準備とか環境整備と考えたらいいでしょう。

もちろん、一人で考えて、一人で前に進んでいく人もたくさんいるでしょう。でも、もし躓いて、いくら考えても答えが出ない、どうしたらいいのかわからなくなったといったことがあったら、カウンセリングを利用するのも一つの手だと考えていただければと思います。



*イラストは、二人のイギリス人が曲を作っているところのイメージで、 ChatGPTさんに描いてもらいました。

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