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Ry Cooderの「The Prodigal son」の英語

60年代、70年代あたりを彷彿させる曲。この曲が出た時、ライ・クーダーは71歳。若い人たちと楽しそうに演奏しています。ドラムは、ヨアキム・クーダー。ライの放蕩息子?(The Prodigal son?)



Now, the prodigal son was a forward child, his mind was not to obey But after he left his fathers house he thought he had gone astray
「さて、放蕩息子は思い切った子で、彼の心はは従順ではなかった。 しかし彼が父の家を離れた後、自分は道を誤ったと思った」
*astray:直訳すると「迷って」や「道から外れて」という意味になります。

I believe that I will go back home And be a servant of the Lord
「私は家に帰るだろう。 主のしもべとなるために」・・・せっかく放蕩したのに、家に帰ってしまうんですね?主は「両親の考え」「家族の規範」みたいな意味なのかなと、想像してしまいます。

I search for the true religion
But no faith and peace could I find
Until I came to a little place called Bakersfield , that eased may troubling mind
「真の宗教を探し求めていたが、信仰と平和は見つからなかった。
Bakersfieldという小さな場所に辿り着くまで、
そこは、私の混乱した心を癒してくれた」

「Bakersfield」とは、アメリカ合衆国カリフォルニア州に位置する都市の名前。サンフランシスコとロサンゼルスの間に位置しています。特にカントリーミュージックの一つの流派である「Bakersfield Sound」の発祥地としても知られています。

I wandered into a tavern where a music band was playin'
Now, the steel guitar rang out so sweet, I feel that I was prayin'
And l asked a comely waitress, is this a new teaching
Yeah, she said there is no God but God, and Ralph Mooney is his name
I said, let me empty your ashtray, Mr.Mooney

「私はタバーン(酒場)に迷い込んだ。そこではバンドが演奏しているところだった。
スティールギターの音がとても甘く響き、私は祈っているような気分になった。
そして、美しいウェイトレスに尋ねた、『これは新しい教えか』と。
はい、彼女は言った、『神以外に神はいない、そしてその名はラルフ・ムーニーだ』と。
『ムーニーさん、あなたの灰皿を空にさせてください』と、私は言った」

「神以外に神はいない、そしてその名はラルフ・ムーニーだ」というウェイトレスの言葉は、ラルフ・ムーニーへの尊敬や畏敬の念を示しています。
ラルフ・ムーニーは、カントリーミュージックにおいて非常に影響力のあるアメリカのスティールギタリストです。1928年に生まれ、2011年に亡くなりました。ムーニーは特に「Bakersfield sound」と呼ばれるカントリーミュージックのスタイルで有名で、ウェイロン・ジェニングスやメル・ティリス、メリル・ハガードなど多くの著名なアーティストと共演しました。

彼のスティールギターの演奏は、その響きや表現力において非常に特徴的で、カントリーミュージックに新しいサウンドをもたらしたと評価されています。ムーニーは多くのヒット曲に貢献し、カントリーミュージックの発展に大きな影響を与えた人物として知られています。

「I said, let me empty your ashtray, Mr. Mooney」というフレーズは、文字通りには「ムーニーさん、あなたの灰皿を空にさせてください」という意味ですが、ここにはもう少し深い意味や暗示が含まれている可能性があります。

この文脈でこのフレーズを使うことによって、話者(歌の主人公)がラルフ・ムーニーに対して敬意を表していることを示しています。灰皿を空にするという行為は、単に親切なジェスチャーであると同時に、自分が相手のために何かをしたいという願望、つまり尊敬の念や仕えたいという気持ちを象徴しているかもしれません。

Did you smell the sweet perfume and hear the angel band? He said, dim lights, thick smoke, and loud, loud music Is the only kind of truth I'll ever understand
「甘い香りを感じ、天使のバンドの音を聞いたかい?」
彼は言った、「暗い光、濃い煙、そして大音響の音楽。 それが私が理解する唯一の真実だ」
甘い香りや天使のバンドの音は、一般的に美しく、神聖なものを連想させますが、この人物にとっての「真実」は「暗い光、濃い煙、そして大音響の音楽」という、もっと生々しい、感覚的で直接的な体験にあると表現されています。前者は父親の思い、後者は放蕩息子の感じていることを示しているのでしょう。


*イラストは、ライ・クーダーとヨアキム・クーダーをイメージして、ChatGPTに描いてもらいました。


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