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【百年ニュース】1922(大正11)年1月14日(土) 第10代新潟市長に柴崎雪次郎(48)が就任。柴崎は1873(明治6)生まれ。東京高等商業学校を卒業し貿易会社の高田商会に勤務。1898(明治31)新潟市立商業学校校長。1901(明治34)から四年間欧州留学。長崎高等商業学校校長,のち外務省嘱託として南洋を調査した。

第10代新潟市長に柴崎雪次郎しばさきゆきじろう(48歳)が就任しました。

1873(明治6)年に柴崎は埼玉県比企郡東吉見村(現在の吉見町)で柴崎団次郎の次男として誕生しました。

1894(明治27)年に東京高等商業学校(現在の一橋大学)を卒業すると、主に兵器や機械を取り扱う大手貿易商社の高田商会に就職しました。この年は日清戦争の始まった年ですが、高田商会は軍需物資を扱って巨額の利益を上げました。

しかし柴崎雪次郎は商社マンの暮らしが合わなかったのでしょう。1897(明治30)年には京都府商業学校教諭となり教育者の道を歩みます。そして1898(明治31)年には新潟市立商業学校に赴任しのち校長にも就任します。

1901(明治34)年には海上運送学研究のため、イギリス・フランス・ベルギーに国費留学、四年間を欧州で過ごし帰国しました。1905(明治38)年には神戸高等商業学校教授、1909(明治42)年には長崎高等商業学校校長となりました。

1913(大正2)年には外務省嘱託としてインド・ベトナム・南洋諸島で海運・植民の調査に赴きました。1922(大正11)年に新潟市長となると、1925(大正14)年まで務めますが病気のため辞任し、 1929(昭和4)年に死去しました。

新潟市長公舎と柴崎雪次郎
柴崎雪次郎の人事興信録(1925)
復元された二代目新潟市庁舎(新潟市歴史博物館)
柴崎雪次郎(1873-1929)
高田商会創業者、高田慎蔵
高田商会の本社ビル


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