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【千葉・成田】杉の樹齢は1,300年、77年前に神の憑依があったという神秘に満ち溢れた麻賀多神社

「見知らぬ街で自分が全く孤独だと気づくことは、世界でもっとも大きな喜びのひとつである。」(Freya Stark)​

 麻賀多神社という神社をご存知でしょうか。Wikipediaによると、「印旛沼の東側から南にかけてにのみ存在する神社」とのこと、18社のみだとのことなので、地元の方以外には知られていないと思います。
 2019年3月、その総本社と奥宮に行って、宗吾霊堂までウォーキング、ランチに蕎麦を食べてきたというリンク集です。
 距離にしてみると5kmちょっと、神秘な空気感と歴史に触れるいいコースでしたよ。


まずは麻賀多神社にお詣りして2つの驚き

 京成線の公津の杜駅からはバスで移動、運転手さんに「麻賀多神社までですか?」と問われたので、お詣りする人が多い神社なんでしょう。謂れを調べてみると、麻はかつてこの近辺の名産物、朝廷から任ぜられた国造が多氏。
その多氏が麻の国で賀す神の社、ということで麻賀多神社になったらしい。

 驚くのは、この神社で神に取り憑かれた方がいるということ。それも大昔の話ではなく、1944年と終戦間近の時だったらしい。
 樹齢1,300年の杉があったり、周囲の森の空気が澄んでいたりと雰囲気のある神社、神がかりがあるかもなと、不思議と納得できてしまうような神社でした。

 奥宮までは徒歩15分弱、ここで驚いたのは、神社の角に古墳があり、サクッと登れてしまったこと。知ってりゃ登らなかったんですけど、囲いも何もないんですよね。古墳にも密接に関係しているからなのか、大らかだからなのか、麻賀多神社はなかなか魅力的な神社でした。


江戸時代の義民、佐倉惣五郎の等身大ジオラマ館を見物

 今時、ジオラマ館と言って通じるのかどうか、蝋人形館みたいなもの、と言った方がいいんですかね。ここは佐倉惣五郎という江戸時代の名主にまつわるストーリー仕立てでジオラマが作られているんです。

 佐倉惣五郎、通説では、重税に苦しむ農民を救うため徳川家綱に直訴。租税軽減の願いは叶うものの、本人は磔、4人の子供は打首になったとされています。『佐倉義民伝』という歌舞伎舞台があり、これは今日でも演じられているものらしい。

 ジオラマを案内してくれたスタッフのおば様の語りが秀逸で、最後のシーンでは思わず涙が溢れそうになったほど。ガイドしてもらうのは超おすすめです。


ランチは『甚兵衛そば』、喉越しのよくて汁が美味

 宗吾霊堂のすぐ近くにある『甚兵衛そば』、ここは子供の頃に来て、そば湯って美味いんだなと思ったのを覚えています。この歳になって飲んでも、やっぱり美味い。値段も安いし、ランチはここがおすすめです。


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 当日のルート。歩いたのは、トータル5kmちょっとだと思います。お手軽散歩コースにもなるので、春先のこの季節にもオススメですよ。

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