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好きになる歌詞について考えたいのに歌詞より曲に惹かれると気づいてしまった話

タイトルで盛大にネタバレしてしまった。

コルクラボの8月の班活動のテーマは『好きになる歌詞とは』。

・好きな歌詞について
・どんな歌詞が人の心を打つのか

というようなことを班で話し合うことになっている。
2週間ほど前からこれを意識して音楽を聴くようになっていて、子供の頃や学生時代によく聴いていた曲を探してみたり、好きだったと記憶している曲の歌詞を改めて読んでみたりした。
確かに良い。。でも、何か違う。

例えば、好きな曲はアルバムまるっとではなく、今でも1曲だけリピートして延々と聴きまくることがあるのだけれど、それを初めてやったと記憶しているのが米米CLUBの『君がいるだけで』だった。なんと1992年の曲だ。

たとえば 君がいるだけで 心が強くなれること
何より大切なものを 気付かせてくれたね

夏休みに1人宿題をやりながら聴きまくった。確かこの年一番流行った曲で、子供ながらにも何か惹かれるものがあったのだろうけど、果たして当時の自分にこの歌詞が理解できていたのだろうか?

たとえば 君がいるだけで 心が強くなれること
いつでも いつの時も 二人は お互いを見つめてる


・・・・いや、絶対理解していない。そもそも今でもどの程度理解できているのか怪しい。
この曲を知らない若い人はぜひ一度聴いてみてほしいのだけれど、この曲(歌詞)は固い友情だったり、切磋琢磨するような関係の恋愛を経験、少なくともイメージできなければ噛み締められないように思う。
恐らく、すっきりとしたボーカルと聴きやすい曲調、大流行したドラマの主題歌で毎日のようにどこかで耳にする…という状況で、まだあまり音楽を知らない自分は軽く刷り込みされたのではないだろうか…。

振り出しに戻ってしまったところで、自分はどういう時に音楽を聴くのか思い起こしてみようと思う。

・一日の始まりに気合を入れる、脳を叩き起こす
・気分を切り替える
・適度に集中したい
・リラックスしたい
・思いっきり落ち込みたい
・何かの世界観に入り込みたい
・なんとなく
・大音量が必要(幻聴持ちで、自分なりの対処方法がこれ)

学生時代は(誰とでも上手く付き合えるように)ある程度流行に敏感であることが求められていた(ように思う)ので音楽番組もよく見ていたし、まだ若い脳みそには新鮮に感じる曲も多かった。
それが社会人になってから徐々にアンテナが低くなり、時代とともに音楽の聴き方も多様になってきたことで先ほど書き出した、言うなれば目的を果たすためのツールという意味合いが殆どを占めるようになってしまった。昔あった「あのアーティストの新曲だから聴かなくては」という思考は今の自分の中にはほぼない。

では、ツールとしての音楽において、歌詞はどの程度重要なのだろうか?
単純に考えて、リラックスするために聴く曲の歌詞がネガティブ満載で今にも死にそうなものだったり、逆に思いっきり落ち込みたい時に聴く曲の歌詞が毒のないものだったりしたら全く作用しないだろう。
なので、ある程度その時の自分に寄り添った歌詞でなくてはならないと思う。そして、それでいて個人的には「含み」や「余白」を持たせた受け手の想像力に委ねるようなものも汎用性があって良いのではないかと思ったりもする。

そして、書きながら気付いてしまったことがある。3ヶ月前にこんなことを言っている自分がいた…。

あの頃は、よく分からないけど直感的に好きだと思って、その後で歌詞を見たりMV(当時はPVって言ってたね)を見たりして、より深く曲に入り込んでいった気がする
でも今はもう何を言ってるのかなんとなく聞き取れてしまって、「なんて言ってるか分からないけど、なんか好き!」という感覚だけに頼った判断はもうできないのかと思い、違和感の正体に気付く。

曲を聞いて直感的に好きとか、なんて言ってるか分からないけど好きって、Lyrics Firstじゃなくてやはり自分はMusic Firstだったよう。

自分なりの『好きになる歌詞』の解は、直感的に好きだと思った曲の役割を明確にしてくれる、でも一筋縄ではいかない歌詞…か。

『歌詞に惹かれて好きになった曲』が探せず、こんな参考にならない答えになってしまい焦っている。班のみんなごめんよ、後は任せた…!

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