新潟の中心部でも その2

政令指定都市に設けられる「区役所」だが、意外な建物が候補になることもある。
その中で、新潟県新潟市中央区に1994年に竣工した「NEXT21」に新潟市の中央区役所が入居することは、新潟市民はもちろん、新潟県民も驚いたことだろう。

当初は「ラフォーレ原宿」や「スターバックスコーヒー」が入居していて、若者の人気を博していた近未来的な建造物は、今は機能の一部に新潟市の中央区役所が入居することが決まったのである。

新潟市はなぜ「NEXT21」を中央区役所の候補に選んだのだろうか。

西堀通りの地下街「西堀ローサ」や「新潟三越」があるからだろうか、
古町が芸妓で賑わう「花街」だからだろうか、
そして中心市街地としての機能を持つからだろうか。

いずれにせよ、新潟県民・市民が、近未来的な建物を求めていることに間違いは無さそうだ。

建物天辺の三角形の錐体が特徴的で、壁面はガラス張り、おまけに1階から6階にもおよぶ吹き抜けのホールにシースルーのエレベーター。
こんな建物が区役所の機能を持ち合わせるなど、到底考えられもしなかった。

従来は完全なる商業ビルとしての役割を果たすはずだったのが、今では民間と新潟市が一緒に入居する建物になったことは良いことなのか、それともそうではないのか。

夜ともなれば天辺の三角錐がライトアップされ、シーズンや年間行事によってライトアップの色も変わり、そして何よりも夜通しライトアップされる建物が区役所である。

そんなことを他の地方地域で言って通用するだろうか。

東京スカイツリーや東京タワーとまでは及ばないが、新潟のシンボル・ランドマークといえば、「NEXT21」を外すわけにはいかないだろう。

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