見出し画像

宇宙エラー1【統合失調症 小説】

episode01
地球の人々が未来を変えようとしていた。未来を予知する人々が増え本来未来で訪れるはずだったストーリーが消滅し、そこで居場所を失った人々がここに迷いこんで来るのだった。ここは、宇宙で起きたエラーを対処する世界。宇宙エラーが人々に起こり始めていた。今未来が変わり始めている。それでここに迷い混んでくる魂が多くいる。居場所を失った魂がここに集まってくるのだ。ここは人間の住むところではなかった。この世界に生息する者は、人間ではなくカッパであった。緑色の体と頭にシャワーヘッドのようなヒレをつけた妖怪。彼らはジャングルで暮らしていた。

つい最近も新しい仲間が海を渡ってやってきた。彼女は人間の時1度ここを訪れたことがあると言っていた。名前を聞くとよしえと答えた。

この世界での暮らし方はとてもシンプルだった。食べ物は草か樹の実、そして魚だった。遊びは川で泳いだり、日向ぼっこをして過ごした。よしえはカッパという見た目があまり好ましく無かったが、早く泳いだり、水の中で息をすることができることに興奮し、気に入った。

よしえはここの長老に挨拶した。服を手渡されたよしえ、よしえはずっと裸だった。よしえは男たちの目線を感じていた。ずっと恥ずかしかったが裸のかっぱもいたので、そういうものかとも思っていた。よしえは腰巻きと胸あてをつけた。長老は言われた。ミヤの元で暮らせ。ミヤはオスのカッパだった。地球で結婚をしたことがなかったよしえはこの話に少し戸惑ったが、郷にいては郷に従え、ゆくあてもないよしえは、長老のお言葉をありがたく聞き入れミヤと生活を共にする。ミヤは言った私には妻が他に3人いる。よしえは驚いた。えっ!上手くやっていけるだろうか‥。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?