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ミッションインポッシブルをリアルで

緊急ミッションが発生した。
妻から突然の連絡。今から30分以内にとある場所まで指定のものを持ってきて欲しい、と。
間に合わなければ、他の日に行くのは難しい為、締め切りを守れないので頼んだ、と。
まず指定されたものを特急で探す。どこにあるかわからないので娘の助けも借りる。
手が言うこと聞かんのでチャックに苦戦。何とか発見したものの、残り時間は15分。大幅にロスしてしまった。

ここで、僕の体の状態から考えられる条件を挙げるとしたらこうなる。
①元のように走れないが、もし走れたら余裕
②歩いたらギリギリかアウト
③間に合わせなければならない
こんな時皆さんならどうする?

僕の中では間に合うかわからないが、考える時間も惜しいのでさっと出発した。小走りか何かよくわからん状態で急ぐ。
下り坂で酔いながら蛇行運転する自転車に遭遇。焦る気持ちを抑えてタイミング見ながら避ける。クリア。
信号が多いエリアが道中にあり、よりによって3台くらいチャリで並走する学生に遭遇。死ぬ気で避ける。
避けてたら信号が点滅。渡り切らねばエグい数の車が来る。死ぬ気で走って渡り切った。
この時点でヘロヘロだが、残り時間は5分。
それを見て絶望する。
普通に歩けば8分くらいかかる距離だ。
うん、走ろう。気持ちはメロスだ。走れ。

結果は…




間に合った。

ここで気になるのは心拍数だ。急ぎすぎて見ていなかった。130を超えたらあかん、と医師から指示されている。
…まずい。超えたかもしれない。心臓の速さを感じながら、恐る恐る数値を見る。

…98だった。幸い息も苦しくない。日頃のリハビリの成果が出ているようだ。
何があるかわからないのが人生だ。備えておいてよかった、と改めて思ったお話。

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