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どうして被写体を始めたんですか?

 「被写体の女の子」と、例えば駅で待ち合わせをして、撮影予定の場所まで10分ぐらい歩く。その時間が結構好きだ。
 ときには駅から15分以上かかることもあるけど、自己紹介がてらお喋りしていれば、そんなに長くは感じない(はず)。

 被写体の子とはTwitterで繋がって、ポートレート撮影の約束をした。会ったばかりで、いきなりカメラのファインダー越しに向かい合うよりは、同じ方向を向いて少し歩いたほうが、打ち解けるにはいいだろう。
 もちろん、ロケ地へ向かう途中で良い場所を見つけたら、「チョット待って、そこに立って」と、撮り始めることもあるんだけど、そこでスイッチが入ると、なかなか目的地にたどり着かない(笑)。だから、道草はほどほどにして、また歩き始める。

 お互いに初対面で、会話のネタに困りそうなものだけど、意外とそうでもない(つもり)。来る途中の電車のなかで、相手のTwitterから会話のネタを探しておくからっていうのもあるけど、こういうときの会話のパターンが、僕のなかで出来上がっちゃってるからというのもある。

 僕が決まって聞くのは、
 「どうして被写体を始めたんですか?」
 という質問。

 やっぱり、男性の自分からすると、不思議だ。
 どうして「被写体」をやろうと思ったの?きっかけは?
 Twitterに「カメラマン」と称する得体の知れない連中が生息していて(そのうちの一人が僕だけど)、そんな連中に、なぜか写真を撮られている「被写体」の女子が一定数いる。そういう世界をどうやって知ったの?
 例えば、周りの友達に「今週末は、被写体をやる予定なの」って言ったら、その言葉の意味は通じるものなわけ?

 聞けば、被写体を始めるきっかけは、色々あるみたいだ。
 カメラ持ってる友達に撮ってもらったのがきっかけで、もっと撮影したいと思って…とか、もともとコスプレイヤーをやっていたんだけど…とか。
 意外と多いのが「彼氏と別れたのがきっかけ」という理由。「離婚がきっかけ」というのもあったけど(笑)。
 「可愛いね」「キレイだね」と言ってくれた人が、そばからいなくなるという経験は、女性が写真に向かうきっかけになるんじゃないかな。

 僕は、撮影中にモデルさんを褒めることが、あまり上手でない。
 「キミかわい〜ね〜」とか言いながらシャッター切るのが照れくさいだけなんだけど(まあ客観的に言って、ちょっとキモいだろう)、やっぱり出来上がった写真を見てもらって、「私かわいい」「私キレイ」と、女の子本人に気付いてもらうのが一番だと思う。
 僕はきっと、そのためにポートレートを撮っている。

「じゃあ、ようすけさんはどうしてポートレートを撮り始めたんですか?」
 と被写体さんに聞き返されたら、
「そうっスね〜。女の子が好きだからじゃないっスか?」
 と答えているけど(笑)


 最後まで読んでくれてありがとうございます。
 今日が仕事納めだった方は、一年間お仕事お疲れ様でした。

レンズを雑に交換中
スマホで撮られました(^_^;)


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