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御苗場2019の振り返り

 終了から2週間経ってしまいましたが、御苗場2019の振り返り。
※御苗場とは→ https://www.onaeba.com/about/

 御苗場は、2018年3月に僕が初めて出展した写真展でして、その出展は僕の写真活動にとって大きなターニングポイントになりました。そんな思い入れもあり、今年もぜひ参加しようと考えていました。

 去年の御苗場の感想として、確かに会場にたくさん人はいるのですが、ちゃんと自分の作品を見てくれる人は少ないなあということがありました。今年はそれに比べると、多くの人に足を止めていただき、頑張って作った写真集も開いてもらえたので嬉しかったです。

model:ヤマザキ https://twitter.com/unicha666

 具体的に、自分の作品を振り返りますと、昨年の自分の展示は、前年2017年に撮った写真の総集編のような感じでしたので、今回2019年はもう少しテーマ性のある作品を撮り下ろそうと考えていました。

model:にちこ https://twitter.com/p_ak_nikicon

 しかし、3月頭の御苗場に向けて作品を撮り下ろそうとすると、撮影時期は冬になってしまい、外は寒いし、花も紅葉もないし……。作風にもよりますが、僕にとって冬は、屋外ポートレートを撮るにはあまり適していない季節なのかもしれません。だったら、去年の秋までに出展作品を撮っておけばよかったんですが、いつも締切直前になってから動き出すタイプなので(^_^;)

 そこで、今回の作品テーマに選んだ「Music Girls」は、実は冬という季節から逆算して辿り着いたテーマでした。つまり、ヘッドフォンって防寒具に似ていて、冬っぽさがあるじゃないですか。ヘッドフォンをつけてもらうと、冬の中でも温かみを演出することができるし、色彩に乏しい季節のなかで、カラフルなヘッドフォンが映えるのではないかとも考えました。

model:河野ゆかり

 また、自分が昔バンドをやっていて赤いギターを所有していたこと、モデルの一人であるヤマザキさんにベース経験があったことなどから、「ヘッドフォン女子」というイメージが、さらに「バンド女子」にまで膨らみました。ただ「ザキちゃん、ベース持ってる?」って聞いたら、残念ながらグンマーの実家にあるそうで、撮影のために青いベースをヤフオクで買いました。でも、ジャンク品で安かったです。

 ところで、人はヘッドフォンをするときに外界を遮断して孤独な世界にいるわけですから、目線外しの写真になるのが、より自然だと思います。

 ただ、僕の作風として、カメラ目線で笑っている写真のほうが多いし、にちこちゃんなどは笑顔がやはり魅力的なので、「ヘッドフォンで音楽を聞いている」というテーマから逸れた写真もたくさん撮ってしまいました(笑)

 また、ヤマザキさんパートでは、青春バンド漫画/映画の金字塔『ソラニン』のロケ地で撮るっていうのも、一つのテーマでした。これは、作品を見てくれた方々にはあまり伝わらなかったかもしれませんが、ザキちゃんとは共有できたので良かったです(笑)

 ドラムパートに関しては、ストロボを使ったスタジオ撮影ができたので、バリエーション豊かな組み写真になったのも良かったと思います。

 今回、初めて「一つのテーマで複数のモデルさんを撮り集める」という方法で作品作りをしてみて、大変さもあったのですが面白い経験になりました。

 会場で作品を見てくださった方々、作品作りに協力してくれた被写体さん、ありがとうございました!

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