装具作製後転倒回数減少した症例報告

装具作製後転倒回数減少した症例報告

http://kinki56.umin.jp/pdf/abstract/P15-5.pdf

本日も症例報告を。

抄録を読んでいき、研究発表にいきていけばと思います。

装具作製前後での転倒回数とバランステスト、5m歩行で比較しています。

慢性期になるので、自然治癒の影響が少ない状態です。そのため、介入した効果で変化したと言いやすいです。

しかし、回復期では自然治癒もしてくるので、前後比較は工夫が必要です。

装具のように、装具使用時と不使用時の即時比較あれば同じ時期に評価が出来るので、回復期でも問題なく、効果が述べられると思います。

治療効果を比較する場合は即時効果であれば問題無さそうですが、中〜長期効果においては本当に治療の効果だったのか、自然と治ったんじゃないの!?と言われないように工夫をしてください。

例えばABABのように治療を行い効果を見るといった方法があります。

AとBの治療を交互に行った場合にはどちらが効果的だったのか?これを二回繰り返します。そうすることでAが良かったのか、Bが良かったのかがわかります。

効果が現れた方があるなら自信をもって◯◯の方が良い治療であると言えると思います。

考察も書きやすくなります。

逆に毎日AとBの治療を行っていると、どちらの治療効果があったのか判断ができません。

気をつけないといけないことは、Aの治療法がエビデンスもあり、明らかに良いとわかっているのにAの治療を行わないのは倫理的に問題がありそりそうです。そういった面も配慮に入れてください。

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