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世界1周中(1年間22ヶ国38都市)にフト文章書き始めたらできた処女小説「ヨートピア」8/44


「お主は俺を地球上で見たことなかっただろうが、俺はお主をずっと知ってたし見てたしずっと行動を共にしてたんだぜ」「ええ!?どうゆうことですか?」「つまりお主が人間の体だったとき、俺も一緒に人間の心だったちゅうわけじゃ。体から心は見えんが、心から体は見えるのでな。そうゆうこっちゃ」「じゃあずっと行動を共にしていたってことですか?」「だからそう言うちょる。見える世界に意識を向けすぎると見えない世界のことなんか忘れてしまいよるのが人間の悲しさよの。しかしそなたの粒子レベルの目線から見たらそんなこともないわな、全ては一体で流れ動いちょるわけやからのー。だからお前さんが俺に気づかなかったのは表裏一体でずっと当たり前のように俺が隣にずっと居たから、俺という存在を意識するまでもなかったからじゃ。正確に言えばじゃが」「そうだったんですかー、それは知りませんでした。いやなにはともあれ、でしたらなおさらこうして会話ができてよかったです。人間のときはお勤め御苦労さまでした。」「御苦労さん。俺は楽しかったぞ。地球の自然っちゅうのは本当に素晴らしいのー。あんなに美しいもん他にはないぞ。そして人間ちゅうもんもたいそう面白いもんじゃ。好きなのに嫌いと言ったり、感謝してるのにありがとうが言えなかったり、言葉で表現できなかったり、、勉強させてもらったで」「そうですね、わたしもです。わたしは体を通してでしたが、感情に流された行動に出たり、病気になったり、愛し合ったり、と色々と学ばせてもらいました」「そうよのー、そんなこともあったなー、まーなにはともあれお疲れさん。ゆっくり楽しんでいきんさいな。」「はい、そうします、ありがとうございます」「いいタイミングで月に到着や」

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