きのこ帝国の企画にチーナが出ると聞いてその瞬間にきのこ帝国モバイルの会員になり、チケットの抽選を申し込んだ。
幸いチケットを買うことができた。

地下通路でつながっているBasement BarとTHREEという二つの店舗を行き来していろんなバンドが聴けるというとてもすてきな企画だった。
全部聴くことはできなかったが、ちゃんと聴けたのはLAIKA DAY DREAMと突然少年とチーナときのこ帝国だけで、そのほかのバンドや人を見逃してしまった。

チーナを見るのは2度目だった。
チーナときのこ帝国は数年前にカナダツアーを一緒に回っているのだった。
チーナは最後に「世界が全部嘘だとしても」をやってくれた。
私はこの曲がとても大好きで、聴いていて息がとまるようだった。

きのこ帝国を見るのは3度目だった。
前回見たときから2年か3年くらい間が空いていた。
前見たときよりもとてもとてもよくなっていた。
ギターの人がサービス精神旺盛でかっこよかった。
実は9月にあるイベントで大森靖子さんを見て、そのバンドにギターで参加していたのが、きのこ帝国のギターの人だった。
なので見る頻度が最近とても高い。

きのこ帝国のギターの人は、CDの演奏を完璧に再現できるのがすごいと思う。
わたしはギターの人の近くで見ていた。
コーラスをつけるときわりと必死の形相だったのがかっこいいと思った。
ソロの時はステージの前のほうにぐぐっと出てきてくれる。

開演前、私は少し遅れて会場に着いたのだが、外で小柄な女性が誰かにサインをしていた。
どなたかなと思っていたら、その方がきのこ帝国の佐藤さんだった。
ステージだととても大きく見える。
佐藤さんの歌がすばらしかった。
その上、これらの曲を全部書いているのが佐藤さんであることを思うとなんだかくらくらした。

曲目はインディーズ時代のものが中心だった。
もうなかなか生でこうした曲たちは聴けないだろうなと思っていたのでうれしかった。
本編最後の曲が「夢みる頃を過ぎても」だったが、なんというか、インディーズ時代の曲とシームレスにつながっている感じがしてとてもよかった。
昔があって今があり、きのこ帝国は変わっていないのだなと思った。
演奏がよくなっているし、最新アルバムがとてもよいので、ものすごい勢いで進化しているのだと思うが、変わっていなさを感じることもできるのがすばらしい。