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北海道ガーデン街道の旅(4)個性豊かな全8ガーデンを制覇!

旅の最終日。朝7時に起きて帯広の街をランニング。ホテルから1km程度の「グリーンパーク」へ行ってみると、見渡す限りに芝生が広がっている。なんて贅沢な公園なんだ。さすが北海道。

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そしてユニークなのは、長さ400メートルもあるベンチ。かつては「世界一長いベンチ」としてギネス世界記録にも登録されていたという。なんと1282名が一度に座れる。

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ちなみに現在の世界一は、ジュネーブ(スイス)の公園にある全長1,013メートルのベンチだそう。

ホテルに戻り、サウナと露天風呂。泊まっていた「森のスパリゾート 北海道ホテル」は、サウナがすごかった。なんでも社長が大のサウナーらしく、フィンランドへ視察まで行って2019年にサウナをリニューアルしたのだとか。見事なフィンランド式サウナだった(本場はまだ行ったことないけど)。サウナ内に白樺の木があって、そこに自分で水をかけてロウリュを楽しめる。そうすると白樺の香りが充満して実に良いのだ。清流水風呂、そして新緑を楽しめる外気浴も気持ち良かった。

おいしい朝食をいただき、少し遅めの10時前に出発。「北海道ガーデン街道」の制覇のために、今日も3つのガーデンを巡らなければならない。

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まずは丘の上にある「十勝ヒルズ」を訪れた。当初、「ここは足早にサクッと見て早めに次のガーデンへ行こう」と思っていたのだが、実際に訪ねてみると「なんとも素晴らしいところだなあ」と感激した。

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つい木陰のベンチに座って景色を眺めたりして、のんびり過ごしてしまった。昨日「真鍋庭園」で覚えたニセアカシアのフリーリアがここにもたくさんある。この木は、周囲に何もないところでポツンと佇んでいる姿が美しい。

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青空と雲も綺麗で、風景がより映えた。

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名物のあずきのソフトクリームを食べる。濃厚でおいしかった。さすが十勝。

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お次は30kmほど南下し、楽しみにしていた「六花の森」へ。ここは「六花亭」が運営するガーデン。

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六花亭といえば、「十勝六花」が描かれた美しい包装紙が思い浮かぶ。「六花の森」はそれらの花々が実際に咲く庭としてオープンした。描き手でもある山岳画家の坂本直行記念館をはじめ、様々な展示室が森の中に点在していた。

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併設カフェでは「できたてのマルセイバターサンド」と「マルセイアイスサンド」を味わえる。どちらも最高においしかった。

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さらに、「六花の森」から5kmほど離れたところにある、同じく六花亭が管理する「中札内美術村」も訪ねた。

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ここでは真野正美作品館や安西水丸作品館が良かった。とくに、安西水丸といえば、村上春樹と名コンビを組んだイラストレーターである。エッセイ集『村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた』での気の抜けたイラストはかわいかった。だからこんな場所で、まさか安西水丸のイラストを眺められるとは思わず、嬉しい誤算だった。

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そして最後は「紫竹ガーデン」へ。「紫竹おばあちゃん」こと紫竹昭葉さんが築き上げた名物庭園。

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残念ながら紫竹おばあちゃんは2021年に94歳で亡くなられたが、野の花が咲き誇る広大な庭には今も多くの観光客が訪れている。

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ここでは紫竹おばあちゃんのトレードマークだった帽子を被って記念撮影をするのが名物。ぼくも被ってみた。

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紫竹ガーデンでは、デルフィニウムというブルーの花が綺麗だった。

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最後に「幸福駅」で記念撮影をし、帯広空港でレンタカーを返却。

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4日間で約500km走った。実に気持ちの良いドライブだった。信号で止まることが少なかったためか、長距離の割にさほど疲れなかった。

これで「北海道ガーデン街道」に登録される8つのガーデンを制覇したことになる。①上野ファーム、②大雪 森のガーデン、③風のガーデン、④十勝千年の森、⑤真鍋庭園、⑥十勝ヒルズ、⑦紫竹ガーデン、⑧六花の森。さらに富良野ではラベンダーで有名なファーム富田も訪問できた。

いくら花が綺麗だと言っても、庭園なんて1つ、2つ見たら飽きてしまうんじゃないか、という不安もあった。だけど実際に見てみると、この8つのガーデンはいずれも個性的で、同じ要素のものはなかった。土地の趣も異なるし、咲いている花々も異なる。4日間忙しかったけど、全部訪ねられて良かった。

個人的に最も好きだったのは、旭川の「上野ファーム」である。さすが「北海道ガーデン街道」の生みの親である上野砂由紀さんが作った庭。もし夏の旭川を訪れるなら、ここは必ず訪れてほしい。

これにて旅は終了。夏の北海道を満喫した。

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