見出し画像

回路Rさんの朗読劇感想ツイートまとめ(in横溝文化祭)

2024年2月24日に横溝文化祭のプレイベントがあり、お誘い頂いたので
森鴎外が訳した『病院横町の殺人犯』の朗読劇を見てきた。
青空文庫で読めるけど、途中まで知らない話と思って読んでたのに何か知ってるぞこれ?あれ??あーー!!!と遅まきながら気付いて混乱してた)(よく見たら青空文庫の説明文にしっかり書いてあった)(あと昔の文体ぽくてちょっと取っ付きづらい所はある)

ミステリー専門劇団『回路R』さんの劇団員・総勢6名での朗読劇で、よくあの人数で・・・!と思う程に兼ね役が多かったりで凄かった。
会議室的な小規模な部屋で、目の前に演じてくれる舞台があるので距離も近いし、会場全体で一つの舞台みたいな感じで、自分も観客という役割を担っているような感覚にさせてくれた。
・・・昔に声優の前田剛さんがカフェでやった演劇も、自分達も舞台装置に組み込まれてた演出だったのでそんな感じを思い出した。
『ウは宇宙の梅ゼリー』ってタイトルだったわそういえば懐かしい!(何の話)

↓お誘い頂いた堺屋さんのがっつり感想

こんな風な感想文は余裕なくて書けないなとハナから諦めてたのでせめて鉄は熱い内にと感想ツイートをしたやつをログとしてまとめておく。

いやもう改めて大変に面白かったです!
朗読劇だから文章を暗記する必要はないとはいえあれだけの文章量を詰め込むの本当凄い。
しかも流石に皆さん聞き取りやすい声と滑舌で、届けるための声の出し方されてるなあと。

女性2人の演じ分けとかも見事で、声の調子も話し方もそれぞれで変えてくるから「こういう感じの人物なんだろうな」っていう雰囲気がちゃんと伝わってきた。
すんごい聞きやすくて通る声で有難かった。

あと犯人を黒子で表現する犯沢さんみたいな概念にしてくるの凄い分かりやすい。
しかも原作には犯人の思考なんて箇所はないんだけど、劇という形にするに当たってこうアレンジ加えてきたのかーと。
原作知ってる人はなるほどと思うし、知らなくてもコイツが犯人なんだな…と前フリみたいに認識出来るので後々正体が判明した時に生きてくる。

しかし皆さんしっかりと登場人物の雰囲気をまとってくるのが素晴らしいなと。
デュパンは言うまでもがな、男前で論理的思考が行きすぎて脳内を言語化するとマシンガントークみたいになる感じがよく出てたし、「私」は語り手だから文章では没個性なんだけど、劇になる事によって1人のキャラとして立ってくるし読者目線を代弁してくれる。
「私」を演じてたのが脚本・演出されてる森本さんで、安定感あってどっしりと押さえる所を押さえてくる感じなのが凄く安心する要素の1つだと思った。

終盤に出てくる保護者的な人物も最初はあたりさわりのないような顔して出てくるけど、ハメられたと思った時点で本音が見える感じになるのも良い。

あと終盤で、絶対に笑ってはいけない殺人現場みたいな状況をお出しされて一瞬で負けました。いや無理だわあれ笑わずにいるのはwww
観客の周りを走り回ってっていう最高潮に盛り上がる演出で、その時点でもすんごい楽しかったけど最後に血を観客に向けて吹き出すというサービスに堪えきれなかった!
演出が光ってましたね!!面白かった!!!

そんなこんなで大変楽しい朗読劇でした。
次回作もタイトルからしてめちゃくちゃ気になる(オリジナルで、ラノベみたいな長いやつで「あの日見た生首が3つか4つ〜」(うろ覚え)な感じの、どういう状況!?!?っていうタイトル一本釣り感)ので都合が合ったら見に行きたいなと思わせられました。
本当お疲れ様でした!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?