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11月3日(2003)雨と涙でずぶ濡れの初タイトル

2003年11月3日。ナビスコカップ決勝。
「連覇か。雪辱か。」の広告コピー通り2年連続鹿島との対戦。
ちょうどこの11月に千駄ヶ谷に事務所を借りたので、そこから歩いて10分国立競技場へ。前年は海外から直接決勝の舞台へ20時間程かけて向かったので、劇的な短縮だった。
友人と合流し、多くのレッズサポーターと共に明治公園の列に並んだ。昨年の悔しさを晴らすべく、朝から気持ちが昂ぶる。サポーター有志の尽力で無事入場。ゴール裏で席を探していると「力」の人たちがここ空いてるよと教えてくれて、隣で応援することになった。
バックスタンドからゴール裏まで広がった試合前の壮観なビジュアル。田中達也の右からのクロスに合わせた山瀬功治の先制ヘッド。坪井慶介とエメルソンが激突して流血しながら、頭に包帯を巻いてピッチに戻った気迫。後半のエメルソンと達也の鹿島守備陣を切り裂くゴール。
80分を過ぎて永井雄一郎と長谷部誠がピッチに入る。勝利を確信したサポーターが「We are Diamonds」を歌い、ついにその時を迎える。
試合終了のホィッスルが鳴った時には、雨と涙が混じってずぶ濡れだった。キャプテン内舘秀樹がカップを掲げた姿も雨と涙で霞んでよく見えなかったけれど、あの日あの瞬間に立ち会えたことは、一生の宝物だ。

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