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12月8日(1993)冷たい雨の初観戦

1993年12月8日国立ヴェルディ戦。
初めてJリーグ、そしてレッズの試合を生で見た記念すべき日。
サッカーのプロリーグが始まり浦和にクラブが誕生し、とても嬉しかったが、24時間365日仕事漬けの日々でなかなかスタジアムへは行けなかった。
テレビや新聞でレッズの試合結果を見ては落ち込んだりした。
1stステージ最下位に終ったレッズは2ndステージもなかなか勝てなかった。
9節駒場でのヴェルディ戦。ラモスとビスマルクのリフティングパスに翻弄された屈辱の試合。0-6での敗戦。ここでW杯最終予選のためリーグは2ヶ月中断。
10月は日本代表のことで毎日気が気でなかった。
当時住んでいた井の頭のアパートの部屋で、日韓戦の勝利に号泣し、ドーハの悲劇で抜け殻になったような姿を見て、全くサッカーに興味ない妻もびっくりしていた。
そんなJリーグ1年目の終りに会社の先輩がこの日のチケットを譲ってくれた。水曜日の夜仕事を切り上げ、サッカー初観戦の妻と待ち合わせ、国立競技場へ向かった。相変わらずヴェルディは強くレッズは弱かった。
カズがハットトリックし4-0。1stステージの鹿島に続き、レッズは目の前で優勝を決められてしまった。
12月の冷たい雨が降るスタンドで、妻が「サッカーって雨でも中止にならないんだね。」って呟いた一言と、何点とられても応援し続けていたゴール裏のサポーターの姿がずっと忘れられない。


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