"大崎甘奈"という少女について
最初に
「アイドルマスターシャイニーカラーズ」というゲームはご存知でしょうか。enzaにて配信中の、アイドルプロデュースゲームです。283プロダクションという新しい芸能事務所にて、主人公であるプロデューサーが様々な女の子達をアイドルへと成長させていくのが主な内容です。
さて、この記事では、プロデュースできるアイドルのひとり、大崎甘奈についての話をします。
条件を満たすと開放できるセリフや話のネタバレがあります。自分の考察や意見てんこ盛りなので注意!
甘奈はどんな子?
この画像の一番左、バッチリ明るくピースを決めているのが、ユニットのリーダーであり、大崎姉妹の双子の妹である甘奈です。
えっ!?真ん中の人がリーダーって訳じゃないの!?と思った人もいるでしょう、私も最初はそう思いました。ただ、この中で一番リーダーに相応しい役割をこなしているのが甘奈なので、よく知ると納得がいきます。詳しくは後述。
(ほか二人についての簡易的な紹介)
桑山千雪:ユニット中最年長の23歳でありながら、かつ大人と子供の間で揺れ動く複雑な心境を抱え込む『お姉さんでありながら妹』といった感じの方。三人の中でもまとめ役をする事が多く、より最適な結論を導き出すことがうまい。
大崎甜花:甘奈の双子の姉。お昼寝やインドアな事が好きで、いつも甘奈に世話を焼かれている。本人はこのままではいけない、と思っており、出来る限り自立しようと日々小さな前進を続けている。実は三人の中では、一番良いアイデアを出すことがうまい。思いつかなかった名案をあっさりと出せる。
二人の紹介おわり
では、まず公式によるプロフィールです。
公式の通り、大まかな性格を四字熟語で表すなら「天真爛漫」が相応しい少女です。そして、めちゃくちゃ真面目。普段から勉強を欠かさず、人の不安には寄り添ったり、駄目な所は駄目だと言える。身内には多少甘い所がありますが、常識と優しさをちゃんと持っている。
人に意見を出すことも得意。他二人が「まとめ役」「アイデア役」としたら、彼女は「話題役」。話題がなければ二人の役柄も必要がなくなるので、彼女がリーダーに選ばれたのは最適だと思います。
分け隔てなく人と接し、面白い事を積極的に起こし、自分も周りも楽しくなれるよう努力する、そんなとても良い子です。
「今しかない」への恐怖
「今しかできないことを全力で楽しみたい」これが甘奈の大きなテーマであり、抱え込む暗雲でもあります。
最初は妹である甜花の可愛さを知ってもらうための過程だったアイドルが、自分の目標となり。千雪やプロデューサーと出会い、様々な仕事や日々を経て、毎日がとても楽しい甘奈。
Pssrの特殊コミュで、甘奈は未来の自分に宛てて手紙を書きます。その締めくくりがこれ。
大好きな人たちが
という質問。この、「今と変わらない」が、未来への手紙を書きつつも、未来の変化に対する不安に包まれていたとは、ただこれだけでは分からなかったと思います。
その不安が顕著になったのが、感謝祭コミュ。
「今だけしかない事を楽しみたい」という気持ちが、「楽しい事が無くならないでほしい、【今だけしかない】は嫌だ」という気持ちへと変化します。
「甜花ちゃんには甘奈がいないと駄目なんだ」という気持ちは、「甘奈には甜花ちゃんが必要だから、甜花ちゃんには変わらないでいてほしい」という気持ちの裏返し。だから、甜花がまだ出来ない事は全力で支える。本人が良心のつもりでも、その根本にあるのは「変化への恐怖」です。
打ち明けたのは、プロデューサーの提案あっての事でした。未来を望む二人に対して、一人だけ停滞を望んでいた甘奈。離別への抵抗感は、愛情故の苦しみ。
彼女の幸福論は、「私達」あってこそのものだった。
続く物語
これから甘奈が、アルストロメリアが、プロデューサーがどうするのかは伏せておきます。
『ハッピーエンド』が生んだ水面下の苦悩を巡った物語は『感謝祭』にて読めますので、是非プロデュースしてみてください。
余談だけど、『ハッピーエンド』を出すのが【楽しい空間】で【甜花ちゃん】なのが、ずるいと思った。甘奈は「無意識」に否定したいのに「故意」に否定できない。二律背反
楽しい日々を終わらせたくない。だから、天真爛漫に努めて、周りが楽しい空間になるよう徹する。光には影がある、そんな体現の子だというのが、私の甘奈に対する現在の総評です。
甘奈の好きなところ語り
甘奈は、最初は本当に「楽しい」を求めてただけだったのに、その「楽しい」を手放したくなくなったのが良い。
甘奈は、「これからも」という言葉を使う事が多い印象がある。その理由は、やっぱり変化が怖いからだと思う。ずっと、このままがいいから、相手にもその肯定を密かに求めてる感じ。無くすのが、本当に怖いんだと思う。これからもプロデュースするから安心してほしい……
余談
甘奈のことを、「シスコンのやべーやつ」扱いしてる人が結構見えるし、それは凄い顕著だと思うんですが、
甜花ちゃんも大概だぞ。
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございました!アルストロメリアは続く!
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