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カワセミはどこにいる…

カワセミのいるポイント探しは、シーバス(スズキ)釣りのそれに似ている。

シーバス釣りなら、餌となるベイト(小魚)がいること。シーバス隠れる場所として、ストラクチャー(橋などの障害物)があること。季節的な適水温・水の濁り・時間帯などがあげられる。適している条件を消去法で探していくと、シーバスが釣れる確率はグンとアップする。

カワセミの居付く場所も似ていると思う。

餌が豊富にあること。隠れられる場所があること。さらに、撮影ということで限定すると、あとは留まる枝(撮りやすい位置にあるかどうか)だろうか…。

あれ以降も、引き続きカワセミの撮影ポイントを探しているが、昨日(9月8日)も豊富な材料を得ることができた。もちろん、目星をつけたところすべての場所で確認出来る訳ではないが、問題は自分自身の目でその場所で見ることが出来たかどうかである。

北から捜索を開始して、一度見たところのあるポイント付近で、この記事のトップ写真にしている「カワセミの幼鳥」を発見した。以前は、成鳥を確認していたが、この夏孵化した個体だろう。世代がわりの最中なのかもしれない。

9月3日のポイントでもそうなのだが、何度も留まる枝やポイントがある。時間をおいて複数回そこに留まっていたならば、その場所を好む理由があるはずだ。写真を撮るということは、ただ単にカメラにおさめることだけではない。本やネットから得られる基本的な知識やカワセミ好きの方から得られる情報も大切だが、何よりも自分の目で確認出来た経験に勝るものはないと考えている。

行動パターンが、読めなければ作戦も立てられない。今年の4月、ゼロから始めて幾つかのポイントを押さえている。数週間新しい展開がなく、行き詰まることもあるが、それはシーバス釣りも同じだ。まとまった雨がなく、数週間気配が感じられなくなる季節もある。釣りでも写真でも、ここでこうしたらどうだろうという次の一手・アイデアがある時が一番楽しい。


写真は、最後のシャッターを切る瞬間のみクローズアップされ、常に楽に撮っているものと思われがちですが、その前のプロセスにかなりの部分を割いているものです。暖かいお気持ちで、サポートいただけるご縁がありましたら、よろしくお願いいたします。