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もどかしいNikonのRAW(NRW形式)

Adobe Lightroom CC をインストールして、半年ほど経った。

ようやく、RAWの長所・特性・弱点が分かってきて、どう撮ればLightroomで現像しやすいか、シャッターを押す時点で現像のことも考えて絵作りできるようになってきた。

先に書いたようにCOOLPIX P1000を使い始め、COOLPIX P900をヤフオクで売り払い、コンパクトデジカメというには、大きすぎるボディにも少しずつ慣れてきた。

私が多用する連写Hは約7コマ/秒で約7コマまでと、もう少し連写性能・コマ数ともに高性能であって欲しいと思うものの、2400~2800mmの領域の描写が自分の想像よりもすこぶるよかったことと、3000mmという焦点距離を持ち歩けること。条件にもよるが、手持ちで撮影できることなど、何ものにも代えがたいものが確かにある。

例えば、下の写真は手持ち 930mm F6.3 1/500 ISO400で撮影して、トリミングしたものだが、その描写力には驚くばかりだ。

ここまではいい。

もどかしいのは、NikonのRAW(NRW形式)に、Adobe Lightroomがまだ対応していないことだ。

アドビとニコン社はどちらもデジタルイメージングテクノロジの継続的な革新に力を注いでいます。
両社とも、現在の RAW 形式の継続的な進歩がフォトグラフィコミュニティに新たなレベルの制御、精度、および品質をもたらすと認識しており、互いに革新の推進に積極的に取り組んでいます。

アドビは、ニコン社との連携を強化し、共通のお客様がニコン社製カメラでアドビソフトウェアを使用した際に優れたエクスペリエンスを得られるよう尽力しています。また、市場でこの点が混同されていることを残念に思っています。アドビは、共通のお客様が双方の製品を一緒に使用した際に最適な品質の写真を撮影できるよう保証したいと考えています。

ニコン社は、ソフトウェアおよび互換性のあるシステムコンポーネントをサポートするNikon Electronic Format(NEF)ファイルを通じて、デジタルフォトグラファーのためのRAW イメージコンセプトの開発に尽力しています。また、今後、RAW イメージが重要性を増し、市場のフォトグラファーに広く受け入れられるように、自らの役割を革新者と想定し、業界のさまざまな組織に関与することに重点を置いています。

ニコン社は、NEF ファイルがニコン社の先駆的な開発を通じて重要なイメージ品質を提供してきたと確信しています。将来に向けて、ニコン社はアドビをはじめ業界内のメンバーと協働し、より高い品質、利便性、実用性をエンドユーザーに提供するという目的を実現していきます。

https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/nikonraw.html より

今後、いつ対応するのかは不明だが、どうも上のアナウンスによると、努力しているものの、すぐに解決しそうな気配ではない。

フォーマット形式の違いや規格の違いは、昔からあった。先の見通しが立たないと、損をするのは最終的にユーザーだ。そういえば、βとVHSの時にも、βが優位と思ってデッキを購入したものの、数年でお払い箱になってしまった。

それはさて置き、Adobe Lightroomの(NRW形式)への対応は作品作りに直結するだけに、何とか早期に対応して欲しいものである。




写真は、最後のシャッターを切る瞬間のみクローズアップされ、常に楽に撮っているものと思われがちですが、その前のプロセスにかなりの部分を割いているものです。暖かいお気持ちで、サポートいただけるご縁がありましたら、よろしくお願いいたします。