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CR123Aの購入ガイド(充電式電池もあります)


■はじめに

CR123Aというリチウム電池があります。
古くはカメラやフラッシュライト、最近ではスマートロック(Sesame / Qrio / SwitchBot)によく使われる電池です。

このCR123Aと同じ形の充電式電池が出ています。
単3、単4電池の充電式電池は使い捨てに比べ電圧が低いのですがCR123Aの場合は使い捨てに比べて電圧が高いので知らずに使用するとトラブルの原因になります。
取り扱いに知識が必要になるので、それぞれの電池の特性について説明しようと思います。

CR123Aはガジェットやカメラを触る人には馴染みがある電池なのですが日常生活ではあまり見かけない電池なのでここで知ってもらえたら幸いです。

CR123Aは現在入手性が悪く郊外や田舎に住んでいると近所で取り扱っていない場合もあるかと思います。単価も高い方なのでランニングコストを抑えるために充電式が必要な人も多いと思います。
以前はカメラ用の電池としてコンビニ(セブンイレブンなど)でも買えましたが現在はスマホのカメラで十分になったので需要が減ったせいか見なくなってしまいました。
100円ショップ(ダイソーなど)にも売っていないです。

■[使い捨て]CR123A(リチウム電池)

通常のCR123Aと呼ばれるのはリチウム電池(二酸化マンガンリチウム電池)です。
(CR123とCR123Aの違いはありません。同じものです。)

  • 電圧は3V(初期電圧は3.2V)

  • -40~70℃の間で動作する

  • 容量は1500mAh程度

  • 充電はできない使い捨ての電池

  • 家電量販店やカメラ屋、ホームセンター、通販で入手可能

あまり入手性が良くないので充電池を使わない場合は電池が切れる前に買い置きをしておくことをおすすめします。CR123Aは保存可能期間が10年と長いです。
スマートロックでは二本で半年以上動くものが大半だとおもいますので20本購入しておけば5年は大丈夫だと思います。(使用頻度が低ければ10年ちかくいけるかも?)買い置きしておけば問題ないので無理に充電式にする必要はないのかなと思います。(フラッシュライトも購入しておけば防災グッズとしても使えます。)
寒冷地での使用や長期保存するなら信頼できるメーカー品を購入したほうがいいと思います。安いだけの品はそのあたりの仕様が守られているか怪しいです。

※リチウム電池は充電できないので絶対に充電しないでください。
amazonを見ているとRCR123Aの充電器とセットで購入されていると出ていて不安を感じます。


■[充電式]RCR123A(リン酸鉄リチウムイオン電池)

使い捨てのCR123Aと互換性が高い充電式電池です。スマートロックなどの機器にはこちらを使います。

充電式のCR123Aと同じ形をしているリン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4、通称LFP)です。
LFP専用の充電器で充電する必要があります(リチウムイオン電池用のもので充電してしまうと過充電になります。)

  • 電圧は3.2V(充電後最大電圧は3.6V)

  • -20℃~75℃の間で動作する(マイナス気温で充電するのはご法度です)

  • 容量は500mAh程度(リチウム電池の1/3程度

  • リチウムイオン電池より安全性が高く通常の使用では発火することは無い

  • 基本的にお店では売っていません。専門店か通販で入手可能

充電直後は3.6Vと高い電圧になりますが、使用するとすぐに降下し3.2Vとなるようです。
電圧が3.2Vで使える機器も多い(リチウム電池の初期電圧と同じ)です。
充電直後は3.6Vなので数日寝かせて自然放電させてから使うと使えることが多いと思います。
(大体の機器では3.4V程度まで下がると使える様になるようです)

電圧が2.5Vを割ると充電できなくなり再起不能になるので使い切る前に充電をする必要があります。(安全性が高いので保護回路が無い製品がほとんどだと思います)
フラッシュライトで利用する場合は電圧警告はないので注意がいります。

容量面ではリチウム電池と比べると大幅に見劣りしますがCR123を使う製品は長期間使えるものが多いのでリチウム電池で一年半使えるものだと半年使えるのでそれほど致命的では無いと思います。

アプリから電池の残量が見れる場合に99%(おそらく3V以下)で表示された場合は実際には残り10%も残っていないので少しでも減っていたら交換したほうが良いです
50%程度(おそらく2.7V程度)と出る場合は1%程度しか残っていません。

充電式のCR123Aはスマートロックで需要が増えている感じがします。
LFPは特許(2022年には切れましたが)の関係で先行していた中国メーカーからしか製品が出ていなく、他の電池とごっちゃになって出てくるから通販ではとても見つけにくいので注意してください。(3.2V、LFP、LiFePO4が仕様に書いてあるか見つけてください)

■SUREFIRE

シュアファイアは米国のフラッシュライト製造会社です。
米軍で使用されているとてもメジャーな企業です。
その会社がCR123A互換充電池としては正式に売っているので機器メーカーのお墨付きのような製品です。
公称容量 450mAh

■Soshine

Soshineは中国のバッテリ専門企業です。
リニューアル前の製品(以前は500mAhだった)からこのメーカーの電池を利用していますが特に問題は出ていません。
公称容量 550mAh(実測568mAh)

aliexpressでは電池単体で売っています。
LFP充電器があるならこちらで必要な分買うのがお得です。

550mAh*4+充電器のリンク
550mAh*4のリンク
aliexpressからの輸送は船便なので時間がかかります。

容量チェック



■BESTON

BESTONは中国のバッテリを中心とした製造企業です。
600mAhの容量ですが大きさは通常のサイズです。

公称容量 600mAh(実測441-551mAh)

楽天では電池単体で売っています。
LFP充電器があるならこちらで必要な分買うのがお得です。


容量チェック(たまたまチェックしたのが容量が低いものだった)


■電圧調整用フラッシュライト

充電してすぐに使いたい場合はフラッシュライトに入れて照らせばすぐ電圧下がります。

■バッテリ電圧チェッカ

電圧チェック用にバッテリチェッカがあると便利です。

  • 4.8Vまで計れるのでCR123Aも使える

  • 普通の乾電池も使える

  • デジタル表示で見やすい


■[充電式]RCR123A(リチウムイオン電池)

フラッシュライト目的以外は基本的にトラブルになるだけで購入する必要はないと思います。
しかし一般的にCR123Aの充電式電池というとこちらを指すため説明しておこうと思います。

充電式のCR123Aと同じ形をしているリチウムイオン電池(Li-ion)です。
同じ形をしていますが電圧がかなり違うので注意が必要です。

  • 電圧は3.7V(充電後最大電圧は4.2V)

  • 0~35℃の間で動作する(この気温以外で充電するのはご法度です)

  • 容量は700mAh程度(リチウム電池の1/2程度

  • 取り扱いに注意が必要で電池に衝撃を与えたり傷がついたりすると発火

  • 基本的にお店では売っていません。専門店か通販で入手可能

充電直後は4.2Vと高い電圧になりますが、使用するとすぐに降下し3.6~3.7Vとなるようです。
電圧が3.7Vと高いので利用できる機器が少ないです。
主な用途はフラッシュライトです。


■[充電式]RCR123A(リチウムポリマー電池)


充電式のリチウムイオン電池は電圧が高く多くの機器で使えませんでしたがこちらの商品は3V固定になるように降圧回路が組み込まれています。

  • 電圧は3.0V固定

  • 0~35℃の間で動作する(この気温以外で充電するのはご法度です)

  • 容量は700mAh程度(リチウム電池の1/2程度

  • 取り扱いに注意が必要で電池に衝撃を与えたり傷がついたりすると発火

  • 基本的にお店では売っていません。専門店か通販で入手可能

こちらのモデルは専用充電器が必要です。残り10%になると2.2Vまで下降するので電池切れを知らせることができます。
⇨充電器+1000mAhへのリンク

こちらのモデルはUSBで充電出来るので充電器が必要ないモデルです。詳しい説明がないので放電の特性など良く分からないところもあります。(3V以下は降圧はどうなるのか、たぶんいきなり切れます)
700mAh*2へのリンク
700mAh*4へのリンク

※公称容量はたぶん盛ってます

■CR2について

CR2は大きさが小さい(容量も小さい)だけでCR123Aと同じリチウム電池です。
特徴はCR123Aと全く同じです。
通販サイトではCR123Aで検索してもCR2が一覧に出てくるので間違えやすいです。
CR2は小型のカメラやスイッチボットなどの小型のIoT機器に使われることが多いですね。

■使い捨て


■充電池

aliexpressでは電池単体で売っています。
LFP充電器があるならこちらで必要な分買うのがお得です。
300mAh*4のリンク


楽天では電池単体で売っています。
LFP充電器があるならこちらで必要な分買うのがお得です。


■関連リンク


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