見出し画像

3月

3/2
 昨日は晩ご飯も食べず眠り夜中に起き今朝は6時くらいに起きれたけどタオルケットを洗濯して干して眠り昼に起きて夕方また寝た。
 ぶり大根、厚揚げ豆腐とネギの味噌汁、ブロッコリーおかかクリームチーズ。

3/3
 手羽元甘辛煮、ちくわじゃがバター、セロリウィンナーコンソメスープ、ひよこ豆ミニトマトツナパセリみじん切り和え。

3/6
 考え事があり、帰り道あえて信号に捕まりがちにして帰ったものの、移動距離が短いのであまり意味がなかった。前は一駅分歩いたりできたが、今はチャリなので帰りが良くても翌日困る。お風呂もゆっくりできない性格だから5分10分くらいしか湯船につからないし…。考え事…考え事…。

3/8
 バスはひどく混雑していた。停留所で止まる度に人が乗り込み密度を増やしていく。私は10分ほど先の停留所で降りる。そのため良いポジションを見つけにくい。すぐに降りられる、けれど次に降りる人達の邪魔にならない前方に立つ。バスは予想よりも大きく揺れつり革をむんずと掴む。徐々にすし詰め状態になり、人が乗り込み、降りていく。その流れの中で自分の真後ろに立つ人が気になる。もし後ろにいる人が女性であれば少しくらい身体が当たっても別に良いのだが、もしも変な男性がいたら絶対に1ミリもかすりたくない。自分の降りるバス停が近づいたころ、背後に立つ30代~40代くらいの男性が、ぴったりと二人羽織のように私にぴったりと身体を寄せてくる。はて。寄せてくる、といっても私の主観でたまたま車内が混みすぎていて、ポジションがそうなってしまったのかもしれない。けれど仮に一瞬そうなったとしても、普通の人ならすぐに身体を離すはずなのでは。これは痴漢の類なのでは。前に座るサラリーマンが羨ましい。延々TikTokで動画を見続けている。

 私はあまり痴漢系の被害には遭わないのだが、それっぽいムーヴを感じた場合に被害を受けないコツは即座に「私は声だしますよ?」「やめてください」「あと少しでも変なことをしたら許さない」という意思表示を示すことだ。

 私はまず持っていたリュックを持ち替えて体勢を変え男と身体を離し、身体の向きを90度変え男の顔が自分の視界に入る位置にした。不思議なことに―自分が不細工で良かったのかもしれないが―、顔と顔を合わせる状態にした後も変な動きを続ける人は経験上いない。

 男の様子を視界の片隅に捉えながら私は考えていた。このくらいの雪であれば自転車で行こうと思っていた、でも転んだりして(どうせ私のことだし)ケガをしたら大変だし、それに比べればバス代くらい安いものだと判断した。ケガをして後悔するよりも安全を金銭を払い得たつもりだったのに、別な意味で後悔していた。悪天候の日にバスが混むことくらい分かっていた、その中にもしかしたら変な人がいる可能性も分かっていた。こんな思いをするくらいならケガをしたとしても自転車にするべきだった。

 さらに心がモヤモヤするのが、男が意図していたか分からない、という点である。もしも相手が意図しておらずたまたま混んでいて身体が当たってしまったのなら、私はとんだ自意識過剰の勘違いおばさん。念のため断っておくが、最初相手は私の後ろ姿しか見ていないので、もし意図していたのだとしても女なら誰でも良かったのだろう。

 バスを降りた後も背中と腰、お尻と太ももの感触がぞくりとし、こういうことはこれ以上考えてはいけないと思って考えることを辞め、びしょびしょのアスファルトを慎重に歩いた。けれどやはり午後に気持ちも落ち着いてくると何故どうしてと考えずにはいられなかった。

 気力も尽き家へ帰る。もう何もする気はないが、先週の金曜のように晩ご飯も食べずに寝るわけにはいかない。鶏モモパセリにんにく梅干しとご飯を煮込んで食べた。

3/9
 強風で何もする気が起きず。
 豚ロースほうれん草チャーハン、丸美屋の麻婆豆腐、新玉ねぎとしいたけの中華スープ。

3/10
 晴れて気持ち良さそうだったが風が少し冷たい。布団を干す。
 お弁当用に鶏モモお酢醤油。豚ロースえのき巻き、菜の花焼きベーコン新玉ねぎのポテサラ、菜の花ポン酢、人参ラペ。

3/11
 そういえば昔、私が中学生だった頃プリクラが大流行していた。インスタグラムもツイッター(いまだにXとは呼べない)もない時代である。プリクラはよくできたもので、小学生の頃に大流行していたシール交換のグレード版である。シール帳がプリ帳になっていったのだ。プリ帳はどの子も丁寧にデコって、暇な時は「プリ帳見せて」というのがお決まりである。仲良くなる手段の一つとして「プリ交換〇〇枚」というやり取りもよくあった。可愛い子(カースト上位の子)と交換できるのはステイタスの1つだった。プリクラのシールは1枚しか印刷されず、それを切って交換するわけだが、限りがあるのでプリクラをカラーコピーして透明テープを貼って補強したものの裏に両面テープを貼ってまで交換していた。今思えばなんと涙ぐましい努力なのだろう。携帯電話は1人1台持っていた時代で、ディズニーキャラクターのぬいぐるみのストラップと一緒に首から下げるのが流行っていた。だから流行りのアプリはなかったにせよ、携帯で暇をつぶすという文化はあったはずなのに、それでもプリ帳に熱中していた。作る理由は「将来自分の子どもに見せる」というのが定番で、せっせと作っていた。その時は青春の証だと思っていた。放課後は「プリ撮りに行こ」というのが遊びの1つだった。電車を乗り継いで最新のプリ機がある街まで行ったこともある。「〇〇(地名)きた」とかプリクラに書く。「チャリできた」と一緒の価値観だ。

 他のクラスや近くの別の学校の可愛い子や、友だち付き合いというのもプリ交換で情報を得ていた。だから私は隣の街の中学にいた、後にアイドルとなり、さらにその後にAV女優となった子をプリクラ上で知っていた。高1の時、クラスの〇〇君と〇〇さんが付き合っているのもチュープリを見て知った。

3/16
 耳鼻科で目まいの薬をもらう。カレー、春菊トマトのサラダ、ツナ卵焼き、菜の花ベーコンコンソメスープ。『映像の世紀 第4集』ヒトラー目当てに観たが、国名が変わっただけで現代の話のようだった。それにしても国連を脱退するなんて日本はクレイジーな国だ。今の風潮からヒトラーは悪人のようだけど失業者ばかりのドイツ国内で劇的に失業者を減らすことができてしまった等利点もあったのだなぁと。そんなことしたら周りが盲信的にもなるよね。

3/17
 春の陽気。菜の花ベーコン炒め、小松菜ぶなしめじ油揚げ煮、鮭ホイル焼き、なめこ豆腐油揚げの味噌汁。

3/22
 昔インスタで知り合いの投稿を見ていたらコメント欄に@元彼の名前でコメントがあった。私のフォローしている人が元彼のコメントに返信しているのが表示されていたけど、当の元彼のコメントはない。コメントを消したのか?インスタやってたんだ〜と流していた。また別の機会に似たことがあり、何で元のコメントが表示されないんだろう?と思って、そのメンションされているアカウントに飛んだところ、アカウントがなく、アカウント消したんだ〜と思っていて、また別の機会に同じことがあり気付いたのです、私はブロックされていたのです。インスタの仕様ってひどいね…返信のコメントも非表示になるように設定してほしい。さらにパソコンで見るときコメントはデフォルトで表示されていて、コメント1件とかをクリックしたわけではない。今はどうだか知らないが。でも私のインスタのアカウントって名前もアイコンも何も私に繋がらないのに何で私のアカウントが向こうにバレていたのかは謎。鍵ついてるし。

3/23
 赤羽。冬のような寒さ。久しぶりにユニクロの実店舗へ行ったら全部がセルフレジになっていた。
 春菊のナムル、買ってきたとんかつ、新じゃがいもと油揚げの味噌汁。

3/24
 曇り。豚の生姜焼き、厚揚げ豆腐とキャベツの味噌汁、新じゃがいもスナップえんどうバターソース。

3/25
 キッチンタイマーを使わない。日頃あらゆる電子音に殺気立っている身としてはあんなうるさいものは到底使えない。セットする音、時間になったことを知らせてくれる音、むりだ。ゆえに茹で時間は時計の針を見てなんとなくタイミングを見ている。もしかしてこの世にはこういうタイプの人用に光だけで知らせてくれるものがあるのではと検索したところ、ないわけではないが…そもそもキッチンタイマーださすぎる。デジタルの電卓みたいな見やすさ押しやすさを重視しているようだ。許せない。ダルトンのキッチンタイマーはかわいいが、何となく音がうるさそう。そういえば私はいまだに壁掛け時計を買っていない。時計も許せるものがなくて(見た目のかわいさと予算)、卓上の小さいものも引っ越してから数ヶ月後に買い、それで事足りるような。

3/28
 『パチンコ 上』ミン・ジン・リー 読了。めちゃくちゃ面白い。

3/29
 『パチンコ 下』を読んでいる。
「尊いものがあるとか、迫害された人々のための偉大な国家とかいう要素は、不必要な外国人を排除するための口実ではないかと思います」
めちゃくちゃ面白いけど、これがそんなに日本で流行ってないような気がするのは日本の迫害の歴史を日本人は好まないからかな。現在進行形で日本人は差別的で、世界の平和を祈るのに自らの加害性には気付かない。猪飼野や鶴橋の描写がリアルに感じられて、差別用語とかもそのまんまで、活字になかなかされてこなかった面だと思う。

3/30
 初夏のような暑さ。鳥ささみ大葉梅干し、小松菜油揚げ、厚揚げ豆腐焼いてキムチ、新玉ねぎとわかめの味噌汁。
『パチンコ』を読んでいると、自分の出自について考える。登場人物の1人は自分が弟と父親が違うことを知らない。ある日実の父親に気付いてしまう。第三者には明らかなことーだって見た目がそっくりだからーに気付かないでいた。自分が父だと思っていた人と実は血が繋がっていない。このことは周りの人も母親もひた隠しにしてきたから子は信じていたわけだが、いつかバレるのに何で嘘をつくのかしら。いや嘘をつかなければいけなかった理由は重々分かるが、打ち明けるタイミングを間違えてしまっただけなのだろうか。こうした時、子は裏切られたと思う。自分の今までの人生全てが偽りだと知り足元が崩れてしまう。だから…ソンジャはその罪を償うべきだったのだ。自分は息子を愛している、だから会いたい、許してほしい、それは望んではいけなかった。心底嫌われて恨まれたまま生きて死ぬべきだった。
 この前夢を見た。実家のベッドで時計を見ていた。もうすぐ時間だと。早く死ななければ、死ぬしかないと焦っていた。起きると私は自分の家にいた。

3/31
 表参道で撮影。本物の夏。日傘さしてる人もいた。現像だそうと四谷三丁目で久々に降りると出たところの花屋さんが潰れていたうえに写真屋さんもなくなっていた。江古田で現像にだしお菓子と麦酒でタルトを食べてぶなで珈琲を飲んで『パチンコ 下』を読み終えた。ぶなは素敵。広くて、そんなに混んでなくて、多分長居してもいい。人の話し声がして穏やかで安全な場所。ぶなをでると杖をついたご婦人に会釈された気がして、誰か分からなかったけどぶなのお母さんだった。足が悪いの知らなかった。
 大葉塩昆布ポテサラ、ぶりの照り焼き、かぼちゃの煮物。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?