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1月

1/2
 少し前に見た映画『ゼロの焦点』、めっちゃ面白くてまだ心に残っている。物語は広末涼子、その夫西島秀俊、謎の金持ち美女中谷美紀、幸薄女木村多江を中心に進む。第二次世界大戦後の東京、石川県が舞台。昔の列車や金沢の雪景色なんかの丁寧な描き方に金かかってんな〜と東宝の気合いを感じる。話はミステリーで何となく展開は読めてくるものの意外な線に転び進み終わる。中でも中谷美紀が強烈で途中おかしくなる場面が怖くてよく思い出す。3人の主要キャストは最適解なんだけど、シャッフルしても違う味がでて面白そう。広末も木村多江でも誰でもどれでもできそう。この映画は彼女達の前職である仕事についてwikiを読んでいたときに参考作品に載っていて気になったのだ。

1/3
 昨日の夜、牡蠣があたったのかひどいことになった。ショックで今日は呆然とし特に何もしていないのでくりぃむしちゅーについて書こう。
 私はくりぃむしちゅーのファンではない。だが並々ならぬ親近感を持っている。今から5年ほど前、私は色んなことがあって頭の中で何かを考えたらおかしくなりそうな時期だった。正気を保つため常に耳にはイヤホンをし何かをただ聞き流す。眠る時もつけたままで眠りに落ちてから音で起きたら消していた。そして何も考えられないようにしていた。元々ラジオが好きだし、たまたまくりぃむしちゅーのオールナイトニッポンを見つけたのである。くりぃむねぇ、別に好きじゃないんだよな、上田って何か偉そうだし有田はアゴだし…乗り気ではないまま聞き始めると病みつきになった。くりぃーむしちゅーのANNは2005年から2008年に放送された120分番組。全159回。この全放送を私は少なくとも3周はしている。正気の沙汰とは思えない。なんてことない仲良し2人のおしゃべり番組だ。ただ彼らが熊本県内の高校から友達で仲の良さが全面にでていて聞いていて楽しい。中でもこの番組が確かな土台を築いたのは、その高校時代のエピソード。伝説の『済々黌高校ラグビー部祭り』である。関東人には馴染みのない粗暴な熊本弁で繰り広げられる顧問や先輩たちとの不条理な戦い。wikiに大体エピソードが載っているがこの回だけでいいから聞いてほしい。聞いてしまったらこの回だけじゃ済まないが。究極の内輪ネタなのに面白い。『ぷ』と呼ばれる人のあだ名の由来、エピソード、ラグビー部顧問の口癖、あだ名の由来、合宿で起きた事件。まるで自分も当時ラグビー部にいたかのような鮮明さで光景が浮かび上がってくる。次に『ババアはほんっとにババア伝』。くりぃむはマネージャー(後に社長)である女性をばばあと呼んでいる。失礼な話だが、ばばあの破天荒なエピソードを聞くと「ったく、ばばあが…」と言いたくなる。会ったこともない顔も知らないばばあにも絶対的な親近感を持つ。ゆえにマツコデラックスがばばあの会社に入ったときも有働アナが入ったときも「ばばあ、飛ばしてはくれてんのね」と納得した。熊本弁が野蛮だということも勉強になった。悪気があるわけではなく言葉が粗雑で強いのである。中でも名言は「おまえ、打ちちゃー!」という台詞。お前、打つぞ→お前ぶっ殺すぞみたいな意味である。他にも多々あるが、暴言にいずれも深い意味はなく「良い天気ですね」「そうですね」くらいのただのキャッチボールである。いつだか熊本の政治家がタクシー運転手に暴言を吐いて話題になったことがあったが、熊本の人なんだから元々そういう口たいね…と何故か納得してしまった。

1/4
 ツナ卵焼き、かぼちゃの煮物、小松菜厚揚げ豆腐なめこの味噌汁、豚ロース味噌漬け焼きとパプリカ。

1/6
 私がフレッシュネスバーガーを好きな理由の半分くらいは生搾りオレンジジュースが美味しいからなんだけど久々に行ったらクーに変わってた。。
 ミミちゃんハンバーグ、人参のグラッセ、まいたけ小松菜のナムル。

1/7
 地震も羽田の事故も落ち着いて考えると日本は治安が良いと思った。そんな中被災地の自販機が壊されたとニュースになっていて、いよいよだな…と。結局誤報だった。誰かが困っていたら助ける、そうした善意を当たり前のように持っていると思う。今、目の前で(テレビを通して)、起きているから。色んなことを映画スカイクロラかよと何度か思う。戦争も災害も一種のショーのように消化される部分があるのでは。もちろん寄付もしたし復興を願っている。しかしだからと言って自分は善人ではないし、被災者だってそうだろう。余裕のない生活の中で諍いも起きるだろう。今はまだ大きな事件は起きていないにせよ、例えば詐欺を働く人だっているだろう。仮に寄付金を誰かが盗んだって、それはそういうものだよね。使途を公開する必要なんてないし。可哀想です、悲惨です、被害者です、とレッテルを貼るから自販機を壊したのが叩かれたのでは?そんな可哀想な人達が悪人だったことが許せないのでは。生死の境に立たされた人が飲料水と金の詰まった箱があったら壊すくらいするでしょ。それをしないっていう日本人のマインド、神様仏様が見てるから?皆が困ってるから?知り合いが亡くなったから、自分は生き残ったから、バチが当たるから?

1/8
 川井俊夫『金は払う、冒険は愉快だ』読了。
 豚キムチニラ炒め、焼き茄子油揚げの味噌汁、ピーマンのナムル。お弁当用にちくわカレー粉マヨ醤油。

1/9
 『風立ちぬ』鑑賞。じんわりしてしまった。けちつけようとすればできるだろうけど、そうした面には触れないで浸りたくなる。見終わってから調べると公開は2013年7月。これは多分当時銀座で見た。ひどくボロボロだった時期の一歩手前くらいで、そんな心身でえらく感動したような気がする。だが内容はよく覚えておらずクレソン男が誰か調べてゾルゲだと分かっても、何でゾルゲがでてくるのかその後どうなるのかも忘れていた。

1/10
 朝物損(?)事故を見かけた。私の通る道にはトンネルのような場所があり体感170cmの高さ、上野駅構内のような頭上の圧迫感がある。158cmの私でも気持ち頭を低くして通る。一応高さ制限の標識はでているものの、車に乗っていた場合の高さなんて分かってない人もいるだろう。しかし今までぶつかる車を見たことはなかった。ゆっくり走っていた車はそろそろと近寄り、そして当たった。当たるパターンあるんだ、と思った。後続車は即座にバックし方向を変え消えて行った。私も止まらず進んだ。
 今までの自分だったら…謎の共感性で居たたまれない気持ちになりヒヤヒヤしてしまうだろう。でも私は本当に関係がないし、どうすることもできない。仮にスピードがでていて勢いよくぶつかったなら運転手が無事かは確認するべきだけど。自分の境界線のようなものが引けたような気がする。

1/11
 三木三奈『アイスネルワイゼン』読了。めちゃくちゃ面白い。サスペンスドラマを見ているような没入感で一気に読み終えたが謎が残るのですっきりはしない。あれはどういうこと?これは?あれは?エグい。痛い。まるで自分の一部を読んでいるかのようだった。物語は…32歳の女が主人公。友人との会話、母親との電話、旅とも呼べない移動。それぞれの点と点で、彼女の人間性が少しずつ浮き上がり、それは多分決して順風満帆ではない台風の目にいるような、慌ただしさや激しさと静けさ。振り返ってみると自分の人生には一体何か築き上げたものがあるのか?誰かに誠実であったこと、誠実にされたことはあったのか。背けてきたものが目前に差し出されたような。

1/12
 セブンで佐々木さんのネットプリントを印刷していた。ここのお店は新しくできたところ。綺麗で広くて、そして大体いつも空いているので最近よく行く。4枚印刷したかったので1枚印刷する度に、もしかして誰か使いたい人がいるか確認するが、トイレを借りる人ばかりで誰もコピー機には興味なさそうだった。駐車場も広いから車も入りやすいのかもしれない。するとプリンタがエラー、用紙がないらしい。店員さんを呼びに行く。カウンターには誰もおらず、2人の男性店員が楽しそうに棚の補充をしていた。用件を告げるとちゃちゃっと入れてくれた。

1/13
 アイスネルワイゼン、もう一度読んでみたが印象は変わらない。夕方帰ろうとするとめっちゃくちゃ寒くて、風が強く、雨も降り始め、風で道行く人が傘をバコン!とひっくり返させられたりしていた。半泣きで家に着いてしばらくすると雪が降っていた。
 茄子豚バラ巻き、キャベツコンビーフマヨ、白菜厚揚げ豆腐味噌汁。

1/14
 鳥ささみ大葉チーズ、スティックセニョールとまいたけバター醤油、小松菜人参切り干し大根、昨日の味噌汁。
 牡蠣に当たってからまた肉メイン生活に戻ってしまった。

1/15
 妙な夢を見た。知り合いの年下の男性がでてきて、リアルな夢だった。夢か、と気付くと気持ちは冷めて感触だけが残る(気がする)。布団の中でアラームを止めインスタを開く。すると、その男性がストーリーを上げていたので変な気持ちだった。多分夢にでてきたのは、寝る前に明日その人の関係でやろうとしていたことがあり、考えていたからなのだが、後ろめたい気持ちになった。
 一昨日も妙な夢だった。元同期が仕事の先輩との間に子供を産んで、その子供は育てられないので、ホルマリン漬けになっていて、私がお寺に供養にいかなければいけない。病院から私に連絡がきて、私が引き取りに行くらしい。あの人に言い寄られて困っていたのに(一度一緒に食事をしたことがある)、何で子供を作ったんだろう?〇〇ちゃんったら、いくら嫌だからって産んだ子のことくらい自分でやってくれよ、と思いながら、「〇〇さん(先輩)と仲良かったんだね」と微妙な嫌味だけ言い、病院へ急ぐ。病院の人が言うにはとにかくそうした供養のための寺があり、それは調べれば分かることで、病院側は手配できないから、すぐに来て欲しいということだった。私は子を育てられないとかホルマリン漬けとか供養には何の疑問も持たず「知らなかったけど、そうなんだ」と受け入れたが、「えっ?何で〇〇さんとそういうことになってるの?家まで送るとか言ってバス停まで付いてきたの気持ち悪いって言ってたじゃん」と女って分かんね~という気持ちが主だった。だが2人の関係は終わっているようで、元同期の子は元気をなくしているので、私がやらねば!という使命感と焦りだった。夢で良かった。

 朝自転車を漕ぐと異音。しかし強風のため音がよく聞こえない。いつ自転車屋さんに行く?今日は疲れるからむり、明日…?でも明後日朝早いからな…いや…今日よりは明日のが…明日にしよう…と落ち着いたところで風が静かになり、思っていたより音がやばそうだったので今日行くことにした。修理は1時間待ちだった。待つ間前回うっかりトンカツ屋さんに入ったらファミリーばかりで居た堪れなかったので空いているカフェへ入りポテサラトーストを食べた。夜遅くなると(21時を過ぎると)何にも食べる気がなくなりラーメン一杯も食べ切れないので、今日はこのトーストだけだ。

1/17
 朝表参道で撮影。通勤電車に久々に乗った。座れないことを想定していなかった。到着すると綺麗な晴れでほどよく暖かい散歩日和。青山ブックセンターで検定の本を1冊買うついでに漫画を3冊買う。ブリッヂに行くと「鰯とじゃがいものサンドイッチ」という素敵メニューがあり食べてみると美味しかった。日比谷シャンテで映画『PERFECT DAYS』。私にはあまり刺さらなかった。あまり刺さらないだろうと思いつつ評判の良さに惹かれ観に行ったので予想通り。意外だったのはアオイヤマダの演技の上手さだ。小松菜奈に似てるな〜と思って油断していたけど、え?アオイヤマダってダンサーの方だよね?俳優じゃないよね?良い演技〜!とびっくりした。柄本時生と並んでも何の違和感もない上手さ。役所広司は他の人の感想にもあったが、役所としてではなく役名の「平山」そのもので、冴えない東京のトイレ清掃員だったので演技が上手いとかどうとかの次元ではなかった。この映画が面白いと思ってる人はたくさんいそうなのだけど…誰か私にこの良さを教えてくれませんか?良さが分からなくて損した気持ちになりそう。平山さんはトトロですか?
 朝から動いていて疲れてカバンも漫画のせいで重いし、へいこら最寄駅に着くと丁度マジックアワーである。この街は駅前に高い建物が少なく、出ると開けた空間で開放感がある。黄色、橙、群青色、夜の帳が下りる様子が綺麗だった。空が見えないことに特別窮屈さを感じるわけでもないのに、こうして目前に空の広がりがあると安心する。新橋も銀座も日比谷も位置的にはほぼ同じ街なのに様相は全く異なり、新橋の汚くてうるさい感じと洗練された銀座や日比谷の感じ、どちらも好きだし高い建物の整列さも規則正しさもわくわくするくらい面白い。でも空も綺麗だなと思った。雪が見たい、みたいな願いと空が見たいのは同じか?だから人はタワマンに住むのかな〜。

1/20
 警報級の大雪という予報だったがしっとりした小雨だった。
 朝ご飯 ブロッコリーオートミール豆乳スープ。
 お昼 納豆ご飯、キャベツ鶏ささみブロッコリー蒸してオリーブオイルとハーブソルト、買ってきたポテサラ。
 表参道で用事、ねぎしで夜ご飯、青山ブックセンターで欲しい本なく漫画2冊買う、新御茶ノ水で降り喫茶店で漫画読む。財布に1,000円しかない。

1/21
 普通のカレー、里芋にケチャップチーズ載せてトースターで焼いたもの、セロリとブロッコリーのコンソメスープ。

1/25
 三木三奈『アキちゃん』読了。面白かった…。
 『となりのトトロ』鑑賞。

1/27
 母校の図書館へ行くことに。オバサンでご飯食べてから行こうと思ったがまさかの並んでいたので直行。図書館使うの卒業生は無料なんだって!利用者は1階に2、3人くらいしかいなかった。天井が高くて開放感があるし静かだし1階の窓から見える中庭は綺麗だし机広いし…作業場として最適。在学当時も図書館はよく行っていたが、これは良い。カフェとかは人の話し声で気が散るし、家はこたつ机しかないからむり、近所の図書館は勉強とかしている人を見たことがないから助かる。うちの大学って建物がめちゃかわいいよね。天気も良くてPERFECT DAYSよろしく木漏れ日の動画を撮ったりした。13時くらいにオバサンへ行くと1組待ちですぐ座れた。食事を済ませて図書館へ戻り15時くらいまで勉強。お菓子と麦酒でみずきさんとおしゃべりして、スーパーみらべるへ寄った。安い!そして江古田にこんなに人が密集する場所があるんだ、と思うくらい混んでいた。
 豚の生姜焼き、トマト人参ぶなしめじコンソメスープ、菜の花ポン酢。

1/28
 ぶりの照り焼き、かぼちゃの煮物、里芋春菊の煮物、セロリとちくわのきんぴら、なめこ豆腐の味噌汁。

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